一ヶ月で半値になったイーサリアム…急落の理由は

一ヶ月で半値になったイーサリアム…急落の理由は

-DAppクリプトキティ人気でプラットフォーム遅延発生…限界露呈
-新興プラットフォームの猛追撃
-EOSは手数料方式改善…ICONやLINKチェーンなども躍進

スマートコントラクトを初めて考案し、ブロックチェーン技術を活用した多様な分散型アプリケーション(DApp)開発の道を開いたブロックチェーン・プラットフォーム「イーサリアム(ETH)」の価格が急落している。僅か1ヶ月前まで4万~5万円台の水準だったイーサリアムの価格は9日現在、2万1000~2000円台の水準まで下がっている。

最近ビットコイン(BTC)をはじめとした大多数の仮想通貨の価格が下落しているという点を考慮しても、イーサリアムの下げ幅は尋常でない。DApp開発プラットフォームとして脚光を浴びていたイーサリアムが、後発組として登場した新規プラットフォームとの競争に遅れを取っているとの分析も出ている。

■イーサリアムの下落基調、他のコインより大きく
9日主要取引所によると、イーサリアムの価格は3万円以下に下がり、歴代最安値を日々更新している。韓国仮想通貨取引所UPbit(アップビット)の基準で9日午前10時30分現在、イーサリアムの価格は22万7400ウォン(約2万3000円)となっている。僅か1ヶ月前までイーサリアムの価格は4万円を超えていた。

もちろんビットコインをはじめとした他の仮想通貨も同様に下落している。しかしイーサリアムほど大幅な下落を記録している仮想通貨は他に見当たらない。特にイーサリアムはビットコインとともに二大仮想通貨と呼ばれる程、仮想通貨生態系に占める比重が大きいだけに、この様な大幅な下落に注目が集まっている。

業界の専門家らは、イーサリアムの下落は新規プラットフォームの登場によるものだと分析している。海外ではEOS(イオス)やIOST(イオスト)の様な新規ブロックチェーン・プラットフォームが頭角を現している。韓国国内でも同様にNAVER(ネイバー)やkakao(カカオ)によるブロックチェーン・プラットフォームの登場が秒読み段階に入っている。

■スマートコントラクトを考案したものの…成功サービス少なく
イーサリアムはスマートコントラクトという概念を初めて考案した事で知られている。スマートコントラクトとは、利用者間の契約が特定条件を充足した時に自動で締結される様にするシステム。プログラミング言語で多様な条件を作る事が出来、この事が多様な「DApp」作りの基盤となった。

イーサリアムを通じて作られた「DApp」として最も有名なものは「CryptoKitties(クリプトキティ)」という猫育成ゲームだ。猫を育てて別の猫を交配させたり、新しい猫を誕生させて取引をするのが同ゲームの特徴。

しかしクリプトキティはイーサリアムで最も有名なDAppでありながら、同時にイーサリアムの限界を証明したDAppでもある。クリプトキティが人気になると、多数の人々がゲームに接続し、結果としてイーサリアムのプラットフォーム全体が遅延するという現象が起こった。またスマートコントラクトが作動する度に利用者が支払わなければならない手数料もDApp活性化の足を引っ張った。

■イーサリアムの限界を克服しようと、新規プラットフォーム「続々登場」
この様な状況から、イーサリアムの限界を克服しようという多様なブロックチェーン・プラットフォームが登場し始めている。代表的なプロジェクトが「EOS(イオス)」。イオスは21のブロックチェーン生産者(BP)を活用して情報処理速度を引き上げ、手数料を利用者でなくサービス提供者が負担するシステムを導入している。

韓国国内でも多様なブロックチェーン・プラットフォーム・プロジェクトが登場している。代表的なプロジェクトは「ICON(アイコン)」だ。アイコンは、メインチェーンではなく下位のチェーンを活用して情報処理速度と手数料問題を解決しようというビジョンを提示している。

韓国の代表的なインターネット企業であるネイバーやカカオも同様にブロックチェーン・プラットフォームを準備している。ネイバーは子会社LINEを通じて「LINK Chain(リンクチェーン)」というプラットフォームを発表する予定。カカオも系列企業「Ground X(グラウンドX)」を通じて「Klaytn(クレイトン)」というプラットフォームを準備中だ。

業界のある関係者は「結局プラットフォームの勝敗は、どれだけ大衆的なサービスを作り出せるかで決まるのだが、イーサリアムは、辛うじて人気を集めたクリプトキティですら、イーサリアムの限界を証明したDAppになってしまった」と、「遅い情報処理速度や利用者手数料負担の問題、不便な利用者インターフェイスなどを解決しようという、数々のプラットフォームが相次いで登場する予定なだけに、イーサリアムに対する期待感も徐々に下がって行くのは事実」と話した。

翻訳:水野卓
info@fnnews.jp

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