アリババのマー会長が中国当局を批判…「革新を破壊している」
アリババのジャック・マー会長/ WIKIMEDIA COMMONSより Author=World Economic Forum
アリババのマー会長が中国当局を批判…「革新を破壊している」
中国ネット通販大手アリババ・グループのジャック・マー(馬雲)会長が中国当局の規制政策に批判的な意見を見せ、注目を集める。
17日に中国・上海で開かれた「2018世界人工知能大会(WAIC)」に参席したマー会長は「政府は政府がすべきことをして、企業は企業がすべきことをしなければならない」とし「人工知能(AI)のような新たな産業をどのように発展させるかは市場が決定することだ。手出ししてはならない」と述べた。
また、マー会長はネットを通した貸し出しに対する当局の取り締まりについて「実際のデータとAIを使ってリスクを管理する企業は危険ではない」とし「時代に取り残される勢力を保護する行為が革新を破壊している」と当局の規制動きを批判した。
中国の指導層と政権に友好的な発言を続けてきたマー会長がこのような批判性発言をしたことについて関心が集まる。
ウォールストリート・ジャーナルは「アリババの子会社であるピンテック企業アント・フィナンシャルが、中国政府の規制強化に影響を受け、これを批判したものと見られる」と分析した。
実際に中国当局は今年の初め、アント・フィナンシャルが顧客の個人情報を適切に保護していないとして関連システムの全面変更を要求した。
一方、マー会長は最近、来年9月10日にアリババの会長職を辞することを公式に宣言した。これについて一部では、政治的問題と関連する陰謀論が提起された。
Copyright © The financial news japan. All rights reserved.
ファイナンシャルニュースジャパン