福岡市の天神中央公園では、巨大なサンタクロースの人形が飾られ、イルミネーションが輝く中、多くの親たちが子どものクリスマスプレゼントを選ぶための情報収集に余念がない。2024年、親から子どもに贈るクリスマスプレゼントの相場がどれくらいなのか、複数のアンケート結果から浮かび上がった。
平均予算は5688円、年齢が上がるほど増加傾向
子育て世代向け情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディが行った調査によれば、2024年に子どもを持つ親が想定するクリスマスプレゼントの予算平均額は5688円で、4000円以上6000円未満が全体の4割を占めた。また、購入時期については、12月14日までに準備を終える家庭が65%に達し、早めの準備が進んでいる様子がうかがえる。
子どもの年齢が上がるにつれてプレゼント予算も増加。たとえば、0~2歳の親の22%が「3000円以上5000円未満」を選んだのに対し、6~8歳では40%、9~12歳では5000円以上を選ぶ家庭が65%に達している。
物価上昇でも「予算維持」が主流
一方で、リクルートが運営する高校生向け進路情報メディア「スタディサプリ進路」の調査では、物価上昇がプレゼント選びに「大きく影響あり」「影響あり」と答えた割合が57.9%と、前年より6.3ポイント増加した。ただし、影響があると答えた人の約8割が「クリスマス全体の予算は変えない」と答え、工夫しながらも予算を維持する姿勢が見られた。
担当者は「プレゼントの額を削らず、外食を控えたり食材費を見直したりした家庭が多いのでは。親の子どもへの思いが現れている」と語る。
子どもが望むプレゼントと現実のギャップ
子どもたちがサンタクロースに願うプレゼントでは、「サンタと会える券」「空飛ぶマント」「大きな靴下」など夢あふれる回答が目立つ一方、高校生を対象としたアンケートでは最も多かったのは「現金」(34.1%)という現実的な結果となった。
変わらない親の悩み
物価高が続く中でも、いかに子どもを喜ばせるプレゼントを選ぶかは、時代を超えて親たちの共通の悩みである。プレゼントの内容は変わっても、子どもたちへの思いやりは今も昔も変わらない。親の工夫と愛情が、今年もきらめくクリスマスの一部となりそうだ。













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