AIフォトサービス「AnyMoment」、早稲田祭2025で学術研究とエンターテインメントを融合

新コンテンツ「Tarot Moment」も初披露、AI技術の多様な可能性を実証

2025年11月1日〜2日(2日間)、早稲田大学で開催された日本最大級の大学祭「早稲田祭2025」において、AIフォトキオスク「AnyMoment（アニモーメント）」および新しいAI体験型コンテンツ「Tarot Moment（タロットモーメント）」が登場し、大きな注目を集めた。今回の企画は、消費者行動研究の一環として企画されたものであり、AI技術が学術的なリサーチツールであると同時に、来場者が楽しめる体験型エンターテインメントとしても活用できることを示した。

「AnyMoment」は、撮影からわずか1分でAIが本人の顔をもとにキャラクターを生成するフォトキオスク。ユーザーはその場で撮影した写真を、オリジナルフォトフレームやバッジ、ラゲッジタグなどとして出力できる。また、イベントやブランドのテーマに合わせてフレームデザインをカスタマイズできる点も高く評価された。

今回は学内での研究活用という新たな試みも行われ、学生たちは実際の消費者反応をデータとして収集・分析する実践的なプロジェクトに取り組んだ。これにより、AIテクノロジーが学問・体験・マーケティングを横断する新しいアプローチを提示した。

加えて、今回の会場では新コンテンツ「Tarot Moment」も初披露された。「Tarot Moment」はAIキャラクターがユーザーと対話しながら運勢を導く体験型タロットであり、これまでのフォト型コンテンツを超え、AIとストーリーテリングを融合させた次世代のアート体験として高い評価を受けた。同一の機材でリモートアップデートを行い、さまざまなコンテンツを提供できる柔軟性も大きな強みである。

早稲田祭には約20万人が来場し、多くの人がAnyMomentを体験した。その場で印刷して持ち帰ることができる結果シートはデザイン性の高さでも好評を博し、イベントや企業プロモーションのテーマに合わせてカスタム可能である点も注目された。

株式会社JJは今回の出展について、「AnyMomentとTarot Momentは、AI体験を通じて人と感情、文化をつなぐ新しいメディアプラットフォームへと進化している」とし、「今後はデータに基づく客観的な分析を活かし、より専門的で効果的なAIサービスを提供していきたい」とコメントしている。

AnyMomentおよびTarot Momentは、韓国のAIテック企業「Millennial Works」が開発したシステムで、日本国内でのローカライズ、企画、展開、運営を株式会社JJが担当している。本システムは、イベント、商業施設、ブランドキャンペーンなど幅広い分野で導入が進んでおり、今回の早稲田祭でその汎用性と拡張性を改めて証明した。