年末年始を控えた日本列島に「年末寒波」が襲来し、各地で大雪や吹雪が発生している。この影響で交通網への影響が懸念されており、帰省ラッシュが混乱する可能性が高まっている。
日本海側で平年の2倍近い大雪予想
日本海側では広範囲にわたり雪が降り積もり、平年の2倍近い積雪が予想されている。27日には青森市で積雪が81センチを記録し、今季最大の降雪量となった。また、北海道旭川市でも今季最大の54センチの積雪が記録され、強い吹雪に見舞われた。
さらに、28日には四国や九州といった西日本でも雪や冷たい雨が予想され、近畿地方では50センチ、四国では15センチの積雪が見込まれている。北日本や北陸地方でも午後を通して雪が降り続き、関東甲信地方で50センチ、北陸で70センチの降雪が予測されている。
主要高速道路の通行止め検討
2020年12月に発生した関越自動車道の大規模な立ち往生を思い起こさせるような状況も懸念されている。2020年には24時間降雪量が113センチを記録し、約2100台の車が動けなくなる事態に陥った。最大3日間にわたり立ち往生が続いたその教訓を踏まえ、今回も予防的措置が検討されている。
国土交通省とネクスコ東日本は、関越自動車道の渋川伊香保インターチェンジから六日町インターチェンジ、さらに並行する国道17号や上信越自動車道の長野インターチェンジから上越高田インターチェンジ、並行する国道18号で通行止めを実施する可能性があると発表した。
帰省・旅行者への注意喚起
年末年始の帰省や旅行を予定している人々は、最新の気象情報と交通情報を確認し、安全な移動手段を確保することが求められる。また、万が一の状況に備え、防寒対策や食料の準備を徹底することが推奨される。
今回の寒波は移動だけでなく、生活全般にも影響を及ぼす可能性があるため、引き続き注意が必要だ。













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