日本郵便が1月1日に発表した速報値によると、2025年元日に全国で配達された年賀状などの年賀郵便物は約4億9052万枚で、前年と比較して34%減少した。これは3年連続での大幅な減少を記録し、2000年代初頭に比べると半数以下の水準となっている。
郵便料金値上げが「年賀状じまい」を加速
日本郵便は昨年秋に郵便料金を大幅に引き上げたが、この影響で「年賀状じまい」が急速に進んだとみられる。2000年代初頭には年賀状配達数が20億枚を超えていたが、近年は電子メッセージやSNSの普及も相まって年賀状利用者が減少傾向にあった。今回の結果は、過去十数年で最大の減少幅となる。
新宿郵便局での出発式
東京都心の新宿郵便局では、1月1日朝に年賀郵便配達の出発式が行われた。日本郵政の増田寛也社長は式典で「郵便局は地域社会にとって重要な役割を果たしている」と述べ、社員らに対し「新年のおもてなしの心を込めて年賀状を届けてください」と激励した。
郵便料金の再値上げが検討されている中、日本郵便は年賀郵便の減少に対して持続可能なサービス体制を模索する必要があると指摘されている。













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