トヨタ自動車が30日発表した2024年のグループ世界販売実績は、前年比3.7%減の1082万1480台となった。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)の約903万台を大きく引き離し、5年連続で世界販売首位を維持した。ハイブリッド車(HV)の販売が好調だったものの、認証不正による一部工場の生産停止や中国市場での競争激化が影響し、前年実績を下回った。
グループ販売にはダイハツ工業と日野自動車を含む。世界生産は7.8%減の1061万5000台となった。一方、VWは世界的な電気自動車(EV)の需要低迷や主要市場の中国での低価格競争の激化により苦戦を強いられている。
トヨタ単体(レクサスを含む)の世界販売は1.4%減の1015万9336台だった。認証不正問題の影響で国内販売は13.8%減の144万1842台と大きく減少し、中国市場も6.9%減の177万5995台と低迷した。
一方、北米市場は4.3%増の272万9987台、欧州市場も3.6%増の116万6325台と堅調に推移。HVの販売好調が成長を支えた。
トヨタは今後もHVを主軸とした電動車の拡販を進めるとともに、競争が激化する中国市場での戦略強化を図る方針を示している。













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