USスチール買収巡り依然隔たり
ドナルド・トランプ前米大統領は14日、日本製鉄(日鉄)が米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化するのではなく、過半数に届かない範囲で出資するのであれば「それほど気にしない」と述べた。一方で、「USスチールを外国企業に渡したくなかった」とも発言し、日鉄による買収計画に対する否定的な立場を改めて示した。
日鉄は従来通り、USスチールの完全子会社化を目指す方針を維持しており、トランプ氏の考えとは依然として隔たりがある。トランプ氏の影響力が強い状況下で、日鉄がどのように計画実現のための解決策を見出すのか、不透明感が続いている。
トランプ氏は、USスチールがかつて世界最大の鉄鋼会社であったことに言及し、「心理的に、そんなことが起こるとは考えられない」と語った。また、自身の関税強化策によってUSスチールの経営が回復するとの見通しを示した。
日鉄はトランプ氏の理解を得るため、投資額の大幅な上乗せも検討しているとみられる。













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