ランプ前米大統領は16日、自身のSNSで、米国の人気歌手ブルース・スプリングスティーン氏とテイラー・スウィフト氏に対して露骨な敵意を示した。自身を批判する音楽家たちに対し、強い言葉で応酬した格好だ。
スプリングスティーン氏は14日、英マンチェスターでのコンサートにおいて、「私が愛し、描いてきたアメリカは約250年間、希望と自由の象徴だったが、現在は腐敗し、無能で、反逆的な政権の手に落ちている」と語り、「アメリカでは、言論の自由に基づいて反対意見を述べた者が迫害されている」と警鐘を鳴らした。
これに対しトランプ氏は、スプリングスティーン氏を「不快で嫌なやつ」と罵倒し、「彼も彼の音楽も、急進左派的な政治思想も全く好きではない」と投稿。スプリングスティーン氏は「ボーン・イン・ザ・USA」などで知られる米国を象徴するアーティストの一人である。
また、トランプ氏は別の投稿で、「私が『テイラー・スウィフトが嫌いだ』と発言して以来、彼女がもはやホットではなくなったことに気づいた人はいるか?」と挑発するような書き込みも行ったが、具体的な根拠は示さなかった。
スウィフト氏については、昨年8月、トランプ氏支持者であるかのように見せかけたAI生成の偽画像が拡散されたことを受け、スウィフト氏が対立候補であるカマラ・ハリス前副大統領への支持を表明。その後、トランプ氏との対立が顕在化していた。
トランプ氏はこれまでも著名な文化人との対立を通じて自身の立場を強調しており、今回の発言も11月の大統領選挙を見据えた保守層へのアピールとみられる。













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