令和7年7月22日、アントニオ・グテーレス国連事務総長は、「核戦争の影響に関する独立科学パネル」のメンバー21名の一人として、日本政府推薦の朝長万左男・日本赤十字長崎原爆病院名誉院長を任命した。
同パネルは第79回国連総会決議「核戦争の影響と科学的研究」に基づき設置され、核爆発がもたらす放射線影響のみならず、公衆衛生、農業・生態系、社会経済システムへの波及効果を総合的に調査する。調査結果をまとめた最終報告書は、2027年の第82回国連総会で提出されることとなっている。
朝長氏は長崎大学医学部を卒業後、被爆者医療に長く携わり、2015年から長崎原爆病院の院長を歴任。被爆の実相を伝える活動や医療支援への貢献が高く評価され、今回の任命に至った。
日本政府は唯一の戦争被爆国として、核兵器廃絶と被爆者支援の両面で国際的な役割を果たす姿勢を明確にしており、パネルを通じた科学的知見の提供が核軍縮政策の実効性向上に寄与すると期待している。













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