韓国大統領、「北朝鮮内部でも非核化が公式化」

韓国大統領、「北朝鮮内部でも非核化が公式化」
「非核化は現在、北朝鮮の内部でも公式化された」
フランスを国賓訪問中の韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、フランスの保守系有力紙ル・フィガロ(Le Figaro)とのインタビューで、「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が北朝鮮体制の安全を保障してもらう代わりに、核を放棄するという戦略的決断を下したと考えている」とし、その根拠として「北朝鮮内部での非核化の公式化」に言及した。
文大統領は「金委員長が核を放棄するものと信頼するようになったきっかけ」を問う質問に、「9月に訪朝した時(3回目の南北首脳会談)、金委員長は世界のメディアの前で核兵器も、核の脅威もない朝鮮半島を作ると直接発表した」とし「これで、非核化は北朝鮮内部でも公式化された」と答えた。また、△北朝鮮の新しい戦略路線(経済建設) △米朝首脳間の完全な非核化への約束 △非核化措置の実践 △国際社会の制裁への負担など5つの理由を挙げた。
文大統領がフランスのメディアにこのような意見を明らかにした理由は、国連の対北朝鮮制裁の緩和とフランスの役割を強調するためだ。文大統領は同日午後、パリで行われるマクロン大統領との首脳会談で、国連安全保障理事会の常任理事国であるフランスが対北朝鮮制裁の緩和に積極的に乗り出す必要があるという韓国の立場を伝えるとみられる。