マクロン氏、韓国の要請を拒否… 対北朝鮮制裁の維持を強調

フランスのマクロン大統領と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が15日、パリで会談した。/韓国大統領府より
マクロン氏、韓国の要請を拒否… 対北朝鮮制裁の維持を強調
フランスのマクロン大統領は15日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との会談で、文大統領の「対北朝鮮制裁緩和」要求について事実上拒否の意思を示した。
マクロン氏は、国連安保理の常任理事国のフランスに協力を促した文氏の要請に、北朝鮮の非核化が「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」に到達しなければならないという点を強調し、原則論的に回答した。
フランスは国連安保理の常任理事国であると同時に核拡散防止条約(NPT)で公認された核保有国。NPTから脱退して核査察を受けていない北朝鮮に対し、より厳格な基準を適応すべきだという立場だ。
実際にフランスはこれまで北朝鮮の非核化措置と関連し、頑固な態度を見せてきた。フランスの外相は今年7月、日本の河野太郎外相との会談後、「北朝鮮が核兵器などすべての大量破壊兵器などを放棄してCVIDを達成するまで、国連安保理の対北朝鮮制裁は維持しなければならない」と語った。
それにもかかわらず文氏がマクロン氏に直接要求した理由は、今後国際社会を説得するための足場作りにしたいという狙いがあった。淑明女子大のホン・ギュドク政治外交学科教授は、「具体的な結果につながらなかったが、韓国が望むことを国際社会に確認させる意味があった」とし「フランスの大統領と会談し公の場でこのような話をしたこと自体だけで、国際社会と特に米国に韓国の意志を十分に伝達した」と説明した。