自民党の岸田文雄前首相は10月12日、広島市で開かれた講演で「政治の動きが混沌としている」と述べ、「政治の安定をしっかり取り戻すことが大事だ」と強調した。
講演のテーマは「歴史的転換点における日本外交」。岸田氏は「国内の政局や政策対応に追われ、外交が後回しにされているのではないか」と懸念を示した。
岸田氏の発言は、連立政権の一角を担ってきた公明党の動向を念頭に置いたものとみられる。公明党が連立から離脱する可能性が取り沙汰される中、政権基盤の不安定化を防ぐためにも「政治の安定」を訴えた形だ。
また岸田氏は「国際社会の変化が激しい中で、日本が自信を持って行動するためにも政治の安定が欠かせない」と指摘。国内外の政治課題に対して一貫したリーダーシップを求める姿勢を示した。
講演を主催した関係者によると、岸田氏は講演全体を通じて外交の重要性を繰り返し強調し、「内政と外交の両立こそが真の政治の責任だ」と語ったという。













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