サウジ、「記者殺害は計画的な犯罪」と発表
ジャーナリストのジャマル・カショギ氏/写真は Jamal Khashoggiサイトより
サウジ、「記者殺害は計画的な犯罪」と発表
サウジアラビアの検察がジャマル・カシュギ氏の殺害事件と関連し、「計画的な犯罪」と判断しているようだ。これまで‟偶発的な事故”を主張したサウジが初めて同犯罪の計画性を認めたもので、今後の捜査方向に注目が集まる。
国営サウジ通信は25日、サウジ検察はトルコの捜査当局が提供したカシュギ氏殺害事件と関連した意見と証拠をもとに、同事件を「事前に計画された犯罪」と判断し捜査を続けていると報じた。
同事件への関与を否定してきたサウジ当局は先週、「カシュギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で、容疑者らと激しく口論し殴り合いの結果死亡した」と発表した。しかし、カシュギ氏の死亡を認めたものの、まだカシュギ氏の遺体の行方となぜ領事館内で殴り合いが発生したのかについては、解明していない。
事件の黒幕とされるムハンマド皇太子は24日、国際会議「未来投資イニシアチブ」に出席し、「事件の捜査のため、すべての法的手続きを進めている」と語りつつも、「同事件をサウジアラビアとトルコの亀裂に利用している」と主張した。