韓国IT大手カカオ、相乗りアプリの配信延期を発表… タクシー業界の猛反発に「協議し合う」

韓国IT大手カカオ、相乗りアプリの配信延期を発表… タクシー業界の猛反発に「協議し合う」
韓国IT大手カカオが新アプリ「カカオT 相乗りクルー」の配信を延期すると発表した。
アプリ「カカオT 相乗りクルー」を手かけてきたカカオの子会社カカオモビリティは11日、「試験サービスを通して、相乗りタクシーアプリが交通難の解消にどれだけ貢献できるかどうか、既存のタクシー業界にどのような影響を与えるかを綿密に検討している」とし「サービスの開始日程など相乗りサービスをめぐる懸案について、政府や国会などの関係機関、タクシー業界と一緒に積極的に議論を進めたい」と同サービスの配信延期を伝えた。
カカオが準備してきた「カカオT 相乗りクルー」は、出退勤時間に同じ目的地の運転者と搭乗者をつなげる運転者向けのアプリ。事実上タクシーを排除する新交通サービスの開始で、韓国タクシー業界は10月から数万人規模の大規模ストライキを展開するなど同アプリの配信に猛反発している。
カカオは当初、タクシー業界の反発にも同アプリのサービスを17日に強行する構えだった。しかし、10日、同アプリの配信に反対したタクシー運転手が国会議事堂前で焼身自殺を試みた。運転手は57歳の男性で、病院に運ばれたが死亡が確認された。同事件を機に雰囲気も多少変わっている様子。世論の悪化を懸念したカカオ側も今後の世論の推移を見極めるため、暫定延期を決定したとみられる。