ファーウェイ、米牽制にもスマートフォンシェア世界2位達成

ファーウェイ、米牽制にもスマートフォンシェア世界2位達成
国家安保を掲げた米国と西側の牽制を受けている中国スマートフォンメーカー、華為技術(ファーウェイ)。しかし、今年2億台を超えるスマートフォンを出荷し、世界2位の座を固めたことが分かった。
中国現地メディアによると、ファーウェイは年末を控えて声明を出し、今年のスマートフォンの出荷台数がすでに2億台を突破したと発表した。ファーウェイは、「現在、170カ国で5億人を超える人々がファーウェイの携帯電話を使用中」とし「来年末前に、世界1位のスマートフォンメーカーになると思われる」と伝えた。
ファーウェイの出荷台数2億台は、昨年の1億5300万台より30%以上増加した数値。ファーウェイと関連しては最近悪材料が続いた。「中国政府のサイバー諜報活動に活用される可能性が高い」として米国と同盟国の間で‟ファーウェイ排除”の動きが強まっていた。また同社の孟晩舟(モンワンチョウ)最高財務責任者(CFO)は対イラン制裁違反の疑いでカナダで逮捕され、貿易交渉を続いている米中間の火種となっていた。こういった状況のなかで達成した実績のため、注目を集めている。
通信機器事業に注力してきたファーウェイは、一歩遅れてスマートフォン市場に参入した。2010年にはスマートフォン出荷台数が300万台水準だったが、わずか8年だけで67倍も増える爆発的な成長を謳歌した。中国国内市場ではすでにアップルを抜いて1位を守り続けており、海外市場では1位のサムスン電子を猛追撃中だ。