コンテナ移動にブロックチェーン技術が活用

コンテナ移動にブロックチェーン技術が活用

●A 船社は搬入されたコンテナをまた別の船に積み込むため、コンテナ情報を運送会社Bに電子メールで伝達。しかし情報量の多さから、コンテナ漏れの懸念を抱えている。

●運送業者Cは第1ターミナルから第2ターミナルへコンテナ移動の指示を受けた。第1ターミナルのコンテナ位置が記載された文書(受領証)を受け取ってからコンテナを探すまでに時間が掛かり、ターミナルゲート付近に渋滞が発生してしまう。

●-運送業者Dのトラックはコンテナを移動させた後、空車で戻ってくることが多い。第1ターミナルから第2ターミナルへコンテナを移動させた後、すぐに第2ターミナルで別のコンテナを積み込み戻ってこられるようなシステムがあればと思うが、まだ実現できていない。

このように不便が多い埠頭間のコンテナ移動にブロックチェーン技術が適用され、伝え漏れやミスのない効率的な物流運送が実現する見通しだ。

韓国の科学技術情報通信部と海洋水産部は最近、ブロックチェーン技術を港湾物流に活用するため「ブロックチェーン基盤のコンテナ搬出入票統合発行サービス」を構築したと明らかにした。

釜山港はコンテナ取扱量が世界2位(1位シンガポール)で、中でもコンテナ積み替えは全体の16%を占める。そのため船会社や運送会社、ターミナル運営会社など港湾・物流間の円滑な情報共有が求められるのだ。

■紙文書をなくし、運送情報をリアルタイムで共有
現在のコンテナ積み替えは、船会社が対象コンテナのリストを作成し運送会社に提供することで、運送会社は配車計画を立て、ターミナルの運営会社と運転手に連絡する形で行われている。このとき無線、電子メール、ファックスなどの通信手段を利用し情報を伝達するが、伝え漏れやミスによる修正作業が多く非効率的だ。

またコンテナの乗降場所を知らせる搬出入票を発行する際、ターミナルゲートに停車させた運送車両により渋滞が発生している。

今回構築された「ブロックチェーン基盤のコンテナ搬出入票総合発行サービス」では、コンテナ積み替え時に必要なリストや配車計画、位置情報などをブロックチェーンに保存し共有する。これにより現行システムの不便さを改善し、効率性を向上させることができる。

まず船会社と運送会社、ターミナル間の運送情報をブロックチェーン上で正確に共有することで、物流間の情報不一致により発生する不要な作業時間を削減する。またアプリケーション(アプリ)で電子搬出入票を発行すれば、運転手らはリアルタイムで配車状況を確認でき搬出入コンテナの位置も把握できるため、業務遂行もスムーズになる。

■釜山新港を皮切りに、拡大適用を検討
今回のサービスは今月から1年間、釜山新港にて一部の港湾物流業者を対象に試行される。海洋水産部はサービスの成果を十分に分析した上で規模を拡大し、他の港湾への適用も検討するという。

科学技術情報通信部は「ブロックチェーン技術が今後あらゆる分野で活用され、業務プロセスの改善とサービス革新に繋がることを期待する。来年以降も支援を続けたい」とした。

海洋水産部も「第4次産業革命の影響で、今後は港湾物流でもリアルタイムな情報が必要となってくるだろう。今回を契機に、韓国の港湾競争力を高めるためのブロックチェーン関連法案を模索していく」と説明した。

翻訳者:M.I

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