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新概念ブロックチェーンが注目…「ビットコインとイーサリアムの性能を高めよう」

新概念ブロックチェーンが注目…「ビットコインとイーサリアムの性能を高めよう」
ビットコインやイーサリアムなど既存のブロックチェーンネットワークに結合して性能を高める、新概念のブロックチェーンプロジェクトが注目を集めている。’ビットコインキラー’、’イーサリアムキラー’を掲げて新しいネットワークを構築するのではなく、既に安定したコミュニティを備えている有力ネットワークと共存しようというものだ。既存のネットワークに結合しデメリットを解消する、言わば拡張型のプロジェクトに業界の関心が集まっている。
■ビットコイン、イーサリアムの限界点
ビットコインとイーサリアムは、ブロックチェーン業界で最も有名なネットワークだ。ビットコインは、世界の主要な仮想通貨取引所で基軸通貨として使われているほど大衆性を獲得している。一方のイーサリアムはスマートコントラクト技術を初めて具現化し、多くの仮想通貨にとって足がかりとなった。
しかし双方とも△情報処理速度の遅さ △取引毎に生じる手数料 などの壁にぶつかっている。そのため、ビットコインやイーサリアムのネットワークを通して数百万人が使用するサービスを構築するのは不可能だという指摘もある。
こうした限界を突破しようと登場したのが、イオスなどの通称「イーサリアムキラー」である。多くのメインネットプロジェクトが「イーサリアムキラー」を掲げ市場に現れたが、目立った成功例は今の所ない。そんな中で最近は「キラー」ではなく「サポーター」になろうとするプロジェクトが増えている。
■「イーサリアムサポーター」に集まる注目
スタートアップ大国イスラエルの全幅的な支持を受けているブロックチェーン企業オーブス。
オーブスはイーサリアムキラーではなくイーサリアムサポーターを謳っている。ユリエル・ペレド共同創設者は「オーブスは他のネットワークに足りない部分を補完し発展させる、ハイブリッドなブロックチェーンだ。どんなブロックチェーンでも安定した立ち位置さえ確保できれば、我々がそこに翼を授けることができる」と語った。
オーブスはアンカリングという技術を用いて、他のブロックチェーンネットワークと結合する。イーサリアムを例に挙げると、イーサリアムとオブスのプラットフォームを繋げスマートコントラクトを作動させるのだ。
韓国でも熱い視線を浴びているオーブスは、カカオグループのグラウンドXと既に技術提携を結んでいる。またサムスンSDS、Yes24、ヤップチェーンなど他企業との提携話も進んでいるようだ。
「ルームネットワーク」もイーサリアムの拡張に動き出した。重要な情報だけをイーサリアムのメインチェーンに記録し、そうでない情報は別途サイドチェーンに記録する方式だ。イーサリアム創始者のヴィタリック・ブテリンが「イーサリアムの情報処理速度問題を解決することができるシステムの一つが、ルームネットワークだ」と発言したことから、業界内でも話題のプロジェクトとなっている。
■ビットコインのサイドチェーンプロジェクト
ビットコインを活用しようとする動きも活発で、最近では「リキッド」というビットコインのサイドチェーンが登場した。サイドチェーンを通して、取引所間のビットコイン取引を迅速にサポートするプロジェクトだという。
韓国の分散型取引所であるオールビットもサイドチェーン開発に力を入れている。早ければ来年の上半期にも、サイドチェーンを利用した仮想通貨取引が可能となりそうだ。これまで分散型取引所で扱いのなかったビットコインも取引対象となる。
オールビットのイ・イクスン代表は「サイドチェーンを通してビットコインの転送速度を画期的に速めることのできるプロジェクトが登場している。決済方法としてのビットコイン利用を後押ししてくれるだろう」と語った。
翻訳者:M.I