サムスン電子8K・QLEDテレビ、仁川空港に設置

サムスン電子8K・QLEDテレビ、仁川空港に設置
サムスン電子は最近仁川国際空港に65型8K・QLED(量子ドット)テレビを大量に設置するなど、攻撃的な「8Kマーケティング」を展開している。
サムスン電子によると、仁川国際空港に設置されているサムスン8K・QLEDテレビは計96台。第1ターミナルに67台、第2ターミナルに29台が設置されている。サムスン電子は去年12月31日から8K・QLEDテレビを設置している。普段より観光客が大幅に増加する冬の繁忙期に合わせて、マーケティングに力を入れている様子。仁川国際空港の1日当たり平均利用者数は約19万人。年末年始になると、その数は約20万人まで増える。
サムスン電子は仁川国際空港以外にも韓国の主な公共施設に8K・QLEDテレビを引き続き、設置する予定だ。サムスン電子の関係者は「金浦国際空港や主要駅に8K・QLEDテレビを供給するため関係機関と協議している」と伝えた。他にも2月からヨーロッパ、東南アジア、西アジアなど各国・地域ごとに開催される「サムスンフォーラム」のスケジュールに沿って、各地の空港での展示も検討している。
サムスン電子は去年8K・QLEDテレビを発売して以来、大々的なマーケティングを進めている。先日開催された世界最大級の情報技術(IT)・家電市「CES 2019」でも会場の一角に8K・QLEDテレビ専用の展示スペースを設け、95型8K・QLEDテレビを初公開した。今までは65•75•82•85型の4種類だった。
サムスン電子は今年最も小さな大きさである55型8K・QLEDテレビも披露する予定。サムスン電子家電製品(CE)部門社長のキム・ヒョンソク氏は、今回のCES2019で記者懇談会を開き「今年は多様な8Kテレビを披露する予定」とし「最も小さい55型から65•75•82•85•98型まで多様なラインアップを市場に投入する」と明らかにした。サムスン電子は年内公開予定の55型で8Kテレビの大衆化を目指す方針だ。
積極的なマーケティングの結果、サムスン電子は8K・QLEDテレビは発売からわずか2〜3ヶ月で著しい成果を収めている。最近、米最大家電量販店「ベスト・バイ」が行った事前販売では、全モデルが完売を記録した。
キム社長も「8Kテレビの市場が形成されていないため、数字で市場の規模を語ることは難しい」としながらも「(製品を)扱いたいというところが多いため、良い結果を予想している」と強調した。
サムスン電子は、8K・QLEDテレビが発売されたばかりという点、プレミアム市場を目指している点などを理由に、年内にディスカウントプロモーションを行わない方針だ。来月4日から始まる米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)のシーズンを控え、様々なテレビのディスカウントイベントが行われているが、8Kテレビは対象外になっている。
翻訳:尹怡景