金正男氏暗殺事件、裁判が延期…早ければ今年下半期に判決

金正男氏暗殺事件、裁判が延期…早ければ今年下半期に判決
金正恩北朝鮮国務委員長の異母兄、金正男氏を殺害した容疑が掛けられている女性2人に対する裁判は、3月以降に改めて開かれる。
24日、フリー・マレーシア・トゥデイなどの現地メディアによると、マレーシアの控訴裁判所はこの日、検察側の証人7人が警察で供述した内容の提供を求める、インドネシア国籍のシティ・アイシャ被告(女性・27歳)の要請を受け入れ、裁判を延期した。公正な裁判を受けられる様にしなければならないとの趣旨による。
裁判部によると、検察は2週間以内に証人らが供述した内容を、アイシャ被告の弁護人に提出しなければならない。しかし検察側は裁判所の判決について、不服の意を明らかにし、連邦裁判所に即時上告すると発表した。
また、今月28日に再開予定だった被告人らに対する裁判も、上告審が結審するまでの中断を要請した。裁判部は、アイシャ被告と共に金正男氏を殺害した容疑で起訴されている、ベトナム国籍のドアン・ティ・フォン被告(女性・31才)も判決内容を知る必要があると、今後の裁判中断の手続きを取る事を指示した。
アイシャ被告とフォン被告は、リ・ジェナム(59才)、リ・ジヒョン(35才)、ホン・ソンハク(36才)、オ・ジョンギル(57才)ら北朝鮮籍の容疑者4人と共に、金正男氏を殺害するための計画に加担したとの容疑が掛けられている。
アイシャ被告の弁護人は、「北朝鮮籍の4人と連絡が付かない状況だったが、今回の判断によって、より明確に事件の全貌を描く事になるだろう」と、「この間、2人の証人にインタビューしたものの、非協力的だった」と話している。
また、「供述の共有は、彼らが嘘をついているのかを判断するのに役立つ」とし、「これにより、より公正な裁判を受けられることになった」と強調した。
翻訳:水野卓