韓国外交部本部長、ワシントンに続き東京訪問…北朝鮮核問題に日米韓で協調

韓国外交部本部長、ワシントンに続き東京訪問…北朝鮮核問題に日米韓で協調
-文大統領ワシントン訪問前に日米韓協調体制強化推進
韓国政府の外交安保ラインが米朝の膠着状態打開に向けて動く中、李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長がワシントンを訪問した後、1日に東京を訪問、日本側の北朝鮮核問題の首席代表、金杉憲治外務省アジア大洋州局長と面会した。
両者はこの日の日韓北朝鮮核問題首席代表協議で、ハノイでの米朝首脳会談以降の状況について意見を交わした。李本部長は、直前のワシントンでの米国務部スティーブン・ビーガン対北政策特別代表との面談結果と、韓国政府の北朝鮮核問題に対する構想について説明し、日本側の協力を要請したと見られる。李本部長は米国に旅立つ前に北朝鮮核交渉について、「私達の立場は一括妥結に向けた段階的履行」だと、包括的合意と段階的履行案に言及している。
韓国外交部はこの日の協議について、「朝鮮半島の完全な非核化及び恒久的な平和構築に向け、実質的に前進するための両国間の協力案について意見を交換した」と話した。また、両者は今回の協議の結果を元に、今後も緊密な疎通と協力を続けて行く事にしたと説明している。
李本部長がワシントン訪問後の帰国過程で東京を訪問したのは、ハノイ会談前後に浮上した米韓関係を取り巻く不穏な空気を解消するためにも、米国に近い日本と協調体制を作り上げる事が有益であるとの判断による物と見られる。
文在寅大統領の訪米(4月10日〜11日)に先立ち、韓国大統領府の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)国家安保室一次長をはじめ、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官らが相次いでワシントンを訪問、米韓協調体制強化に向けた事前調整に拍車を掛けている。
翻訳︰水野卓