地中パイプラインから石油盗む事件が韓国で連続発生

カン容疑者らが、送油管の油を盗むため全羅南道麗水市付近に掘ったトンネル/写真=韓国警察提供

地中パイプラインから石油盗む事件が韓国で連続発生

トンネルを彫り送油管から石油を盗んだグループが警察に摘発された。盗んだ石油は約46万リットルで、ガソリンスタンドで販売し約5千万円の不当利得を得たとみられる。

28日、ソウル警察庁・広域捜査隊の発表によると、カン容疑者(53)が初めて姿を表したのは2016年6月の忠清南道・天安市だ。周辺の地中に送油管が埋まっているとの噂を聞きつけ、横領目的で訪れたという。

カン容疑者は、盗んだ石油をガソリンスタンドで販売するという計画を立てた。近くにちょうどガソリンスタンドが存在した事から早速共犯者を募り、さらに保証金約1千万円に加え毎月55万円の賃貸料を渡すとの条件で、ガソリンスタンドの運営権を獲得した。

現場に集合したカン容疑者らはショベルやツルハシを使用して土を掻き出し、穴を掘り始めた。行為発覚を恐れ、人目につきにくい時間帯を選び作業を行ったという。約10ヶ月をかけて深さ31m、幅1mのトンネルを完成させると、送油管の場所はすぐに突き止めた。

容疑者らは送油管に長さ90mのゴムホースを装着し、ガソリンスタンド内のタンクへ連結した。石油はタンクまで一直線に流れた。送油管に石油が流れるたびに振動で知らせるシステムまで開発し、一滴の油も逃すまいとした。

カン氏らは昨年4月から5ヶ月間、軽油やガソリンなど46万リットルを送油管から横領し、これを時価より安く販売。計5千万円(5億3000万ウォン)の不当利得を得たと見られている。

カン容疑者は警察の捜査を避けるため、ガソリンスタンドのいたるところに監視カメラを設置し、その映像を自身のスマートフォンに連動させるなど細心の注意を払っていた。しかし今年、全羅南道・麗水市で同様の手口で石油を盗もうとしたが発覚し逮捕された。

韓国警察はカン容疑者ら3人を送油管安全管理法違反で拘束。カン容疑者は警察の取り調べに対し「簡単に稼ぐことができると思い犯行に及んだ」と供述している。また、共犯の疑いで6名を在宅起訴処分とし、現在逃亡中の1人についても行方を追っている。

警察は、横領目的で送油管に溶接作業を行っている途中で、爆発事故や大型火災に繋がる恐れについても指摘した。昨年1月にも送油管から石油を横領しようとしたグループが火災を起こし、1人が死亡した。

関係者は「今回逮捕された容疑者は専門知識を持っていたようだが、溶接過程で爆発が起こる可能性は十分にあり得る。近年、送油管から石油を抜き取る犯罪が連続発生しており、今後関連機関と協力しながら捜査を拡大していく方針だ」と語った。

翻訳者:M.I

 

 

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