ホルムズ海峡周辺でサウジ石油タンカー2隻が襲撃…イランは関与否定

ホルムズ海峡周辺でサウジ石油タンカー2隻が襲撃…イランは関与否定

世界の石油物流の約40%が通るホルムズ海峡近くで、サウジアラビアの石油タンカー2隻が12日(現地時間)、正体の知らない勢力によって襲撃され、船の一部が破損したことがわかった。米国との摩擦でホルムズ海峡の封鎖を警告してきたイランは、同事件への関与を否定している。

サウジアラビアの国営通信社SPAは同日、オマーン湾近海を航海していたサウジの石油タンカー2隻に12日午前6時頃、サボタージュ(設備などの破壊活動)が発生したと報じた。

サウジアラビアの石油相は声明で「2隻のうち1隻はサウジの国営石油会社アラムコの船で、米国に石油を運送するため、サウジ東部の港に向かっていたところだった」と語った。また「幸いなことに、今回の攻撃による人命被害や石油流出は発生していないが、2隻の船が真剣に破壊された」と説明した。しかし、サウジ側はサボタージュの背後には言及しなかった。

事件が起きた地域はオマーン湾に面したアラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラ港の沖。フジャイラ港はペルシャ湾とオマーン湾をつなぐホルムズ海峡の入り口に位置する地域だ。ホルムズ海峡はアラビア半島とイランの間の狭い水路で、最も狭いところは幅が19㎞に過ぎない。ペルシャ湾に面したサウジとイラクの石油輸出量の90%、UAE石油輸出量の75%がその海峡を通過する。

昨年5月に米国が一方的に核合意から脱退した以降、米国への敵愾心を露わにむき出しているイランは「ホルムズ海峡を封鎖して、米国および米国に協力する中東産油国を圧迫することができる」と公言してきた。米運輸省も最近、「5月初めからイランおよびイランの支援を受ける地域勢力が米国および米国の協力する国を相手に(敵対)行動に出る可能性が高い」とし、同地域を注視している。

しかし、イラン政府は同日、国営メディアを通じて、今回の事態に対し遺憾を表わし、事件関与を否定した。イランの外務省は、「域内の安定と安全保障を阻害するための陰謀」とコメントした。

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