中国で「男キャンプ」流行…“韓アイドルのせいで男性らしさを失っている”

中国で「男キャンプ」流行…“韓アイドルのせいで男性らしさを失っている”
韓国アイドルグループの影響により、いわゆる“女々しい”男性が増えていることへの反発で、中国では「男子漢(立派な男)キャンプ」が流行っている。
香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)などの海外メディアによると、最近中国でアイドルグループのように髪を染めたり、メイクをするなど繊細な身支度をする男性が女性にモテる現象への反発で、子供を「男子漢キャンプ」に参加させる親が増えているという。
SCMPは「中国のアイドルグループたちが韓国のBTS(防弾少年団)のような韓国アイドルグループの影響を受けているとし、中国では芸能人だけではなく一般の男性もメイクをするなど、自分を飾ることが流行っている」と説明した。
実際に中国のインターネット・スターであるリ・チャオさん(21)の例が代表的。リさんは自身のメイクする姿をネットで生中継し人気を集め、SNSフォロワーは約200万人にのぼる。月収は日本円で約350万円に達するという。
リさんは「男性が多様なイメージを追求することのどこが悪いのか」とし「今どき男性が自分の容姿に気を使うのは当然なこと」と語った。
このような流れに対し、中国の政府系メディアは「男性の女性化」を懸念している。一部メディアではメイクをする男性アイドルについて「女の子のような男性だ」とし「病のようなこの文化で、国の未来が脅かされている」との内容の記事を出している。
「男子漢キャンプ」も“男性の女性化”を心配する親の憂慮から流行っている。報道などによると、「男子漢キャンプ」の参加者は真冬にも上着を脱衣したままグラウンドを走る。頭には“真の男”と書かれた鉢巻を巻き、「不可能はない」「強いリーダー」などのフレーズが入った団体服を着る。
子供をキャンプに参加させたチェンさんは「息子が内向きで恥ずかしがり屋だったので(キャンプに)行かせた」とし「男なら男らしく、女の子は謹んで行動するべきだ」と語る。
香港大学のツーングァン教授は「アヘン戦争などで列強の侵略を受けた経験がある中国では、女々しい男性が増えると中国が将来弱い国になり、外国との競争で負けるのではないかとの懸念の声が出ている」と説明している。
翻訳:尹怡景