脱北女性に成人向けチャット強要…1日4時間の睡眠時間

脱北女性に成人向けチャット強要…1日4時間の睡眠時間

中国で成人向けチャットを運営している犯罪組織に囚われていた北朝鮮出身の女性らが脱出し、置かれていた環境について語った内容が公開された。

米CNNは10日、脱北ブローカーに騙されて中国吉林省延吉で数年間、成人向けチャットをしていたという、リ・ユミさん(仮名)とクァン・ハユンさん(仮名)が、昨年10月に韓国人協力者の助けを得て、第3国駐在の韓国大使館に逃げ込んだと報じた。

同メディアによると、朝鮮労働党下級幹部の娘だったリさんは、5年前に脱北ブローカーを知り、別の女性7人と共に中朝国境を流れる豆満江(トゥマンガン)を渡った。

ブローカーは「食堂の仕事を探してあげる」と約束していたが、リさんは3000人民元(約5万円)で、成人向けチャット運営組織に売り飛ばされた。

リさんは、自身と同じ境遇のクァンさんと共に町外れのアパートに監禁され、成人向けチャットを強要されていた。

リさんは当時、「韓国出身」とされる男性の監視のもとで、6ヶ月に1度だけ近隣の公園に出掛ける事が出来たと報じられている。2015年にはアパートの配水管をつたって脱出を試みたものの落下してしまい、足と腰を負傷する事もあったという。

リさんと同じ部屋を使用していたクァンさんは、祖母と母のガン治療費を稼ごうと7年前、17才という年令で中国に渡って来た。しかし、クァンさんは1日僅か4時間の睡眠時間で成人向けチャットをし続けなければならず、稼いだお金も全て組織に巻き上げられていた。

彼女らによれば、成人向けチャットの主な顧客は韓国の男性だったという。

リさんは、「ただ会話だけをしようという人もいましたが、大半は何らかのポーズを要求したり、服を脱いで自分の身体を触る、またはそれ以上の事を求めました」と、「何度も死にたい気持ちになりましたが、監視されているので自殺すら出来ませんでした」と話した。

リさんらは昨年夏、サイトに接続したある男性が、彼女らが監禁されている事実を知り、助けてあげると提案した事で脱出するチャンスを得た。

この男性は、リさんに脱北者支援団体「ドゥリハナ」の代表者チョン・ギウォン牧師の連絡先を教えた。以後、リさんらはチョン牧師らの助けを得て無事に延吉を脱出し、第3国に向かう事が出来た。

翻訳︰水野卓

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