JPモルガンCEO、「米10年物国債利回り5%可能性あり」

JPモルガンCEO、「米10年物国債利回り5%可能性あり」
米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が10年物米国債の利回りが5%にまで上昇する可能性があり、利回り上昇に備える必要があると語った。米テレビ局CNBCが6日報道した。現在、10年物米国債利回りは同日午前基準で2.93%だ。
CNBCによると、ダイモン氏は先週末にアスペン研究所が主催したイベントで、「10年物利回りは現時点で4%であるべきだと思う」とし「5%またはそれ以上の利回り上昇に備えるのがいい」と明らかにした。また「10年物の利回りが5%台に達する確率は、ほとんどの人々が思っているよりも高い」と語った。
ダイモン氏は以前、米10年物国債の利回りが2018年に4%に達する可能性があると予想した。米10年物国債の利回りは、住宅ローンや自動車ローンなど米国の全体金利策定基準として活用される。ダイモン氏の見通しは、米国経済の力強い成長の流れが続くという信念を反映したものとみられる。
米10年物利回りは、3.9%の低い失業率と4.1%の国内総生産(GDP)成長率といった米経済の好景気にもかかわらず、最近3%以下に留まっている。これは、安全資産である国債への需要がまだ安定していることを意味する。国債価格と反対に動く利回りがなかなか上昇していないことと関連して、一部の経済専門家らは「米国の経済が長期的に緩やかに成長するだろう」という見通しが反映されたと分析している。