香港、観光客数が7年ぶりの低水準に

香港、観光客数が7年ぶりの低水準に
香港を訪れた観光客数が先月、3か月近く続いた反政府デモの影響で7年ぶりの低水準を記録したことがわかった。
香港のポール・チャン財務長官は8日、ブログを介して先月の観光客数について言及し、「前年同月に比べて約40%減少した」と伝えた。観光客が1年間40%も減少したのは約16年ぶり。香港は2003年5月に発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)で観光客数が70%減となったことを経験していた。
ブルームバーグによると、先月に香港を訪れた観光客推定数は約350万人。前月の570万人より大きく減少した数で、ここ7年間の中で最も少ない数字だ。
チャン長官は「数ヶ月間にわたって続いた激しい衝突、空港や道路封鎖は安全な都市という香港の国際的イメージに深刻な影響を与えた」とし「最も懸念する部分は、近いうちにこんな状況が回復する気配が見えないという点だ」と語った。
特に香港の観光業、小売業、ホテル業に大きな被害があったとし、いくつかの地域のホテルの部屋の利用率が最大70%まで減少したと強調し、懸念を表した。
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