中国、昨年の経済成長率6.1%…目標達成にも不安感残る

中国が経済成長率6.0%台を維持することに成功した。中国国家統計局は17日、2019年の実質国内総生産(GDP)成長率が6.1%を記録したと発表した。また中国の昨年のGDPは99兆865億元と集計された。1人当たりGDPは史上初めて1万ドルを超えた。
中国国内では経済成長率の目標達成とGDP増加に注目している。国家統計局長は「経済規模の上昇は、人民の所得が増加して生活がより豊かになったことを意味する」とし「これは予想目標に合致している」と述べた。また中国共産党機関紙の人民日報は、「GDPが(米国に次ぐ)世界第2位を占めたのは、もう一つの歴史的な飛躍だ」と評価した。
中国が定めた2019年の年間成長率の目標は6.0〜6.5%で、目標値は達成した形だ。しかし昨年の6.1%は、天安門事態などの影響で3.2%を記録した1990年以降最も低い成長率となる。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は「政策立案者らは、(来年の)成長率が、心理的に重要な6.0%以上を維持すると予想している。しかし、2020年には構造的な問題など多くの課題が待っている」と警戒した。
Copyright ©The financialnewsjapan. All rights reserved.