ネットフリックス、売上増加にも視聴者の減少で苦戦

米ネットフリックスが21日(現地時間)、昨年第4四半期の実績を発表した。発表によると、海外の新規会員数は830万人で、予想値の600万人を大きく上回った。売上も予想値の54億5千万ドルを上回る55億ドルで、純利益は税制優遇により5億8700万ドルを記録した。
しかし米国内での新規会員数の伸びが期待に及ばなかった。予想していた60万人に満たない42万3000人にとどまった。海外メディアは、下落傾向の米国内での新規会員数について、「昨年11月にストリーミングサービスを開始したディズニーとアップルとの競争の影響」だと分析しつつ、「今後より大きな挑戦を受けることになる」と予想した。
メディアの指摘のように、大企業らはストリーミング事業を未来の事業として見据え、市場参入に乗り出している。ディズニーとアップルのほか、NBCユニバーサルやワーナーメディアなどもサービス開始を準備している。
この影響でネットフリックスの新規会員数の伸び率が昨年、初めて減少した。特に米国内で会員の脱退数が増えており、危機感が高まっている。今期の新規会員数獲得目標も大きく引き下げ、前年同期の960万人より約20%縮小した700万人としている。
ネットフリックスは米国内の新規会員数の鈍化をアジアや中南米などの海外から盛り返そうとしているが、これらの地域では視聴料が米国より安いため、利益面での貢献は低いという指摘もある。
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