「薬局前の行列が消えた」…韓国マスク不足解消か

-1ヶ月でマスク供給量は2倍に
-マスク不足に対する市民意識にも変化

「薬局前の行列が消えました」
ソウル麻浦区で薬局を営む薬剤師キム某氏は穏やかな口調だった。先週から薬局前の行列が減り始め、今週は列に並ぶ事がほぼ無くなったという。同氏は「マスク供給量が増加し、市民の需要は減っている」と、「マスクが品切れにならずに残る日もある」と話した。

■「マスク、最初の店で買えました」

3日午前、ソウル西大門区と麻浦区一帯にある薬局はどこか閑散とした雰囲気だった。

マスクを求めて訪れる市民の客足の多さは相変わらずだったが、待機の列が出来る程ではなかった。この日、薬局の前で出会った50代のパク某氏は「何店かは無駄足になると思って出て来たが、最初の店で直ぐに買えたので驚いた」と話した。

韓国食品医薬品安全処によると、今月2 日に韓国全土に供給されたマスクは995万8000枚で、1日には1267万4000枚まで供給量が増加している。公的マスク5部制施行初期には1日のマスク供給量が500万枚に過ぎなかった事に比べれば、倍近くまで増加した事になる。

1日に250枚ずつマスクの供給を受けていた首都圏のある薬局は、先月4週目から1日の供給量が400枚に増えている。

マスクの供給量が増えた事で、マスク在庫確認アプリには「緑色」が目立ち始めた。マスク在庫確認アプリはマスクの在庫が100枚以上ある薬局が緑色で表示される。「品切れ」と表示される薬局もあったが、在庫が残っている薬局が圧倒的に多かった。

薬剤師のキム氏は「少し前までは数十人の市民が列を成し、マスクが売り切れれば怒る人もいたが、今は列が出来ても5人前後」だと、「依然として在庫が不足している薬局もあるが、供給量が400枚に増えた事で余裕が出来ていると思う」と話している。

■マスク不足で市民意識にも変化

業界ではマスク5部制が定着した事で、マスク不足に対する市民意識が変わったとみている。マスク1枚の使用期間が長くなったのはもちろん、韓国政府認定マスクではない、一般のマスクでも感染を防げるという認識が広がったとの見解だ。

大学薬剤師会の関係者は「大部分の市民がマスクをしている状況で供給量に余裕が出来たという事は、市民らの対処方法が変わったという意味」だと、「心理的要因による需要過多が発生していない。与えられた状況と危機に対し、市民らが上手く対処している」と話した。

マスクの在庫が残っている事で、供給量を減らしたり返品したりする薬局も出始めている。一部では1人あたりのマスク購入枚数を増やすべきだとの意見もみられる。

西大門区にある薬局のパク某氏は「野外活動が増えた事もあり、薬局を訪れるのも難しいので、マスク2枚で1週間を持ち堪えるのは厳しいという客もいる」と、「当面は難しいだろうが、マスクの購入枚数を少しずつ増やすべきだ」と話している。

一方、韓国食品医薬品安全処では1人あたりのマスク購入枚数を3〜4枚に増やす案を検討している事が分かっている。

翻訳:水野卓
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