米政府の内部報告書が波紋…「1億人が感染」

米国で新型コロナウイルス事態がますます深刻さを増しているなか、政府の内部報告書が伝えられ、さらに懸念が広がっている。
7日(現地時間)基準で米国の累積感染者数は40万人を上回った。死者数も1万2000人を超えた。累積感染者数では最も多い国で、スペイン(14万1942人)、イタリア(13万5586人)、フランス(10万9069人)の3国を合わせた規模より多い。特に米国のニューヨーク州はイタリアを抜いて世界で3番目に患者数が多い地域となった。
こうした中、最大120万人が新型コロナウイルスで死亡することができるとのホワイトハウス内部報告書が作成されたということがメディアで報じられた。
ニューヨーク・タイムズなど米メディアは7日(現地時間)、トランプ大統領の最側近とされるピーター・ナバロ氏(大統領補佐官)が去る1月末に大規模な人命被害が懸念されるという報告書を作成したと報道した。
報告書では、「新型コロナが米国で全面的に発症する状況では、治療・ワクチンが不十分な米国は無防備」と分析しつつ「50万人以上の米国人が死亡する可能性がある」と予想した。ナバロ氏は2月23日にも関連報告書を作成し、さらに強い懸念を表した。2番目の報告書では、「米国人のうち最大1億人が感染し、最大120万人が死亡する可能性がある」と警告した。
この報道をうけ、トランプ大統領は7日、記者会見で「ファンデミクに関するメモを書いたという話は聞いた」とし「私は、(そのメモを)見たことがない」と語った。
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