ボルボの提案 「美・中・EU自動車関税なくそう」

【写真】ボルボ・カーズのハカン・サミュエルソンCEO/写真:ボルボ・カーズのホームページ
ボルボの提案 「美・中・EU自動車関税なくそう」
自動車大手ボルボ・カーズの最高経営責任者(CEO)が、貿易戦争解決策として主要自動車生産国が輸入車に課す関税について”完全廃止”を求める破格の提案を出した。
ボルボ・カーズのハカン・サミュエルソンCEOは19日、英紙フィナンシャル・タイムズへの寄稿文を通じて、「米国と中国、欧州連合(EU)が輸入車に二桁の関税を賦課することが懸念される」とし、自動車関税の完全廃止を提案した。
同氏は「国家間の貿易は、公正かつ最大限開放されなければならない。関税と貿易障壁は、経済成長と雇用創出、地域社会とその住民に被害を与える」と保護貿易は反対する姿勢を示した。
また、「貿易戦争に勝者はいない。敗者を産むだけ。建設的な対話を通じて解決しなければならない」とし、貿易障壁を下げる相互協定のために努力することを提案した。
サミュエルソン氏は、中国が輸入車に賦課する関税を25%から15%に下げたことと、米国とEUが無関税のために努力することに合意したことについて「肯定的なシグナルだ」と説明。また「米国と中国、EUが自動車関税を完全に廃止することで、自動車メーカーが公正な条件で競争することができる。また、選択できる自動車が多くなることで、消費者にとっても利益になる」と語った。
ボルボは昨年、世界100カ国で自動車57万1000台以上を販売した。最近は新規株式公開(IPO)を検討しており、投資家の関心が集まっている。
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