習近平氏、9月9日訪朝有力…「中朝結束」に米は憂慮

習近平氏、9月9日訪朝有力…「中朝結束」に米は憂慮

-朝鮮半島情勢の重大局面を迎えるか?

習近平中国国家主席が来月平壌を訪問するとみられ、朝鮮半島情勢は重大な局面を迎える様相だ。

習主席が来月初旬に就任以来初めて北朝鮮を訪問する可能性が高まるなか、マイク・ポンペオ米国国務長官の4度目の訪朝と3回目の南北首脳会談が平壌で相次いで開かれる見込みだ。膠着状態に陥った米朝の非核化交渉と、終戦宣言を取り巻く南北米中4ヶ国間の思惑は、今後も複雑に絡み合うとみられる。

シンガポール最大の新聞社ザ・ストレーツ・タイムスは18日、習主席が金正恩北朝鮮国務委員長の招請に応じ、9月9日に北朝鮮建国70週年の記念行事に参席する予定だと報じた。

中国の国家主席が北朝鮮を訪問するのは、胡錦濤前主席が2005年に訪朝して以来、13年振りの事。

ザ・ストレーツ・タイムスは今回の中朝首脳会談について、「中朝関係が改善され、米中関係が貿易問題でギクシャクしている状況の下で成される」と解説した。また「習主席の北朝鮮訪問が有力視される中で、米朝の非核化交渉と終戦宣言問題も重大な局面を迎えるとみられる」と語った。

北朝鮮側は習主席の訪朝をきっかけに、米国との核論議を有利に進めるための強力な援軍を得る事になる。

4月の文在寅大統領と金正恩委員長との板門店宣言に続き、6月のドナルド・トランプ米国大統領と金委員長との米朝首脳会談で、非核化論議の道筋が開けたものの、以後は具体的な交渉が無いまま空転を続けている。これは実質的な非核化措置を最優先に要求する米国と、まず終戦宣言に応じる事を求める北朝鮮が、譲る事なく対立を続けているからだ。この様な状況下で北朝鮮は、習主席の訪朝をきっかけに非核化交渉において頼もしい援軍を得て、本格的な交渉で有利な立場を取る算段でいる。

中国も習主席の訪朝を、米国による多方面に渡る対中圧力局面を突破するきっかけにするとみられる。

中国は4月の板門店宣言当時、終戦宣言の当事者である中国が排除される、いわゆる「チャイナ・パッシング」を憂慮していた。しかし最近では、米国に対し中国を含んだ4ヶ国による終戦宣言を提案する程、朝鮮半島の平和安定のための交渉に積極的に介入しようという姿勢だ。

中国の姿勢変化については、米中間の全方位的な対決構図に北朝鮮の後ろ盾として状況を有利に進めようという考えが働いているという分析もある。米中間の貿易戦争で守勢に回っている中国は、南シナ海領有権紛争や台湾問題など、あらゆる分野で米国との衝突を繰り返している。

米国は、中朝間の蜜月関係が習主席の訪朝をきっかけに、より強くなる事を憂慮している様子だ。

米国は習主席の訪朝をきっかけに、中朝間の結束がより強固になった場合、実質的な非核化措置交渉がより難航する事を懸念している。現在も北朝鮮の強硬姿勢により交渉は難航している。

実際にトランプ大統領は16日、ホワイトハウスで主催した閣僚会議で「その(米朝)関係はとても良く見える」としながら、「中国のせいで若干の打撃を受けたと考えている。何故ならば中国は私が貿易に関して行っている事に不満であるためだ」と、中国の後ろ盾論を再度強調している。

翻訳︰水野卓
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