日韓の似ている地域を知っていますか…『ソウル25区=東京23区:似ている区を擬えることで土地柄を徹底的に理解する』

アンニョンハセヨ。
去年から自粛生活が続くなかで家にいる間に韓国ドラマに、はまった方が多いそうです。韓国でも人気が高かった『愛の不時着』や『梨泰院クラス』などは、日本のバラエティー番組でも取り扱われていました。
まず、『梨泰院クラス』の梨泰院(イテウォン/이태원)とは何処?と思う方もいると思います。ソウル特別市龍山区(ヨンサンく/용산구)にある地名です。その龍山区梨泰院は、東京で例えると港区六本木のようなところです。すんなりと港区六本木と例えましたが、正直私も日本と韓国で地名を例えて説明するときに、どの地域かなと考えてしまいます。
先日も韓国の会社と打ち合わせをしている時にそんな場面がありました「目黒区自由が丘は〜」というように。皆さんもこのコラムを読んでいて「ある、ある、ある。」と共感してくださっているではないでしょうか。そんな時にトム・ハングルこと吉村剛史さんから本を出版しましたと連絡がありました。その本のタイトルは『ソウル25区=東京23区:似ている区を擬えることで土地柄を徹底的に理解する』です。
内容はソウル25区すべてが東京23区に例えられて解説された本でした。前日の打ち合わせの中の答え「東京の自由が丘はソウルのカロスキル」、その時にこの本あったら理由なども詳しく説明できたのに……。
そして先ほど出てきた梨泰院についても「世界各国の飲食店が集まる梨泰院世界飲食文化通り」があると書いてありました。ドラマの内容からもなぜその地域が舞台なのか、どんな土地柄なのかがわかりとよりドラマの内容を理解することが出来て面白いのではないでしょうか。ちなみにこの前、地上波でも放送された映画『パラサイト 半地下の家族』のロケ地で登場した高級住宅街は、城北区の城北洞(ソンブクトン)らしいのですが、そこは世田谷区や目黒区の住宅街に例えられているそうです。
さて、私とトム・ハングル(いつもそう呼んでいるので敬称略します)の出会いは約10年前になります。その当時「韓国を伝える仕事がしたい」と話していましたので「大丈夫だからやりなさい」と私が言ったと後のトム・ハングルから聞きました。でも本当にその後すぐに勤めていた会社を辞め、ソウルに語学留学をすることになり、帰国してからもすぐに会いに来てくれました。私のイベントにも忙しいのに必ず来てくれています。「韓国を伝える仕事がしたい」と言ってくれていた彼をずっと応援していましたが、今では立派にどんどん前進しています。今回の本の出版も何年もかけて作った本だそうです、そして本のあとがきに私の名前を入れてくれていました。出会った頃の彼を思い出し、本を読みながら本当に嬉しく思いました。
『ソウル25区=東京23区:似ている区を擬えることで土地柄を徹底的に理解する』(パブリブ)は、2300円+税で販売されていて、インターネット書店または大型書店にて購入できます。トム・ハングル自身がソウル・東京の隅々まで歩いて集めた写真もたくさん掲載されていて、眺めながら疑似旅行を楽しめそうです。
皆さんもこの本を手に韓国ドラマを鑑賞されてはいかがですか、よりドラマを楽しめると思いますよ、今まで観光では訪れることのなかった住宅街、工場街、外国人街などに及んでいるので次に韓国へ旅行に行く時にいつも行っている街ではない、新しい街に行ってみたくなると思います。私も東京23区で行ったことのない区がありますので、どんな街なのか行ってみようと思っています。
カムサムニダ。
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