民主平統日本東部協議会、平和統一講演会を開催…裵紀燦(ぺ・ギチャン)民主平統事務処長「米国と中国の間で機敏な対応が必要」

民主平和統一諮問会議日本東部協議会は裵紀燦(ぺ・ギチャン)民主平統事務処長を講演者として招待した「平和統一講演会」を3月5日に開催した。同日の講演会は、コロナ19の拡散による感染を防ぐため防疫規則を遵守し、オンライン生中継の方式で行われた。
講演は開会の挨拶、講演、質疑応答の順で進められた。司会は金世珍(キム·セジン)日本東部協議会諮問委員が務めた。

開会のあいさつに立った李玉順(イ·オクスン)日本東部協議会長
開会のあいさつに立った李玉順(イ·オクスン)日本東部協議会長は「平和統一に向けた私たちの努力は国際社会の厳しい現実にぶつかったり、北朝鮮の核問題をはじめとする強硬な措置によって挫折したりもした。しかし、韓国は戦争の傷跡を乗り越え、世界で最も早く成功裏に経済成長を成し遂げ、国民の力で平和的な民主化を達成した。この短期間で産業化と民主化を同時に成し遂げたのは奇跡のようなことであり、世界唯一だ。統一もこのように奇跡のように早く成功的に達成されると信じている」とし「韓半島の平和定着のため、今日の講演が私たちにできる役割を考察する貴重な時間になることを願う」と述べた。
今回の講演のテーマは「米中覇権争いと韓日関係改善の必要性」。国家安保戦略研究院顧問、新南方特別委員会委員、国立外交院教授、大統領府北東アジア秘書官、政策調整秘書官などを歴任した裵紀燦 民主平統事務処長が講演を行いながら、会員らと疎通した。

裵紀燦(ぺ・ギチャン)民主平統事務処長

司会を務めた金世珍(キム·セジン)日本東部協議会諮問委員
裵 事務処長は「米国と中国の覇権争いが激しくなっており、これを“新冷戦“と呼ぶ人もいる。米国を中心とした世界、中国を中心とした世界が習近平体制の登場やトランプ、バイデン政府の出現で大きくぶつかる形だ。中国は、経済発展を背景に世界最強国への成長を夢見ており、米国は、中国の浮上と影響力拡大を阻止するために積極的な行動に出ている。特に中国に対する強硬な対応と圧迫を続けると明らかにしているバイデン政府は、これを韓国や日本など同盟国の連帯強化を通じて実現する考えだ」と、米国と中国の覇権争いの中での韓国の位置づけを懸念した。
裵 事務処長は「韓国は世界10位の経済大国であり、世界7位の軍事力を保有する国だ。また、K-POPやドラマ、映画などの韓国文化が世界をリードしている」とし「韓国はもはや米国と中国の間に挟まれた弱い国ではない。私たち自らが十分にそれに気づき、機敏に対応して行動しなければならない。東アジアの平和において、韓国だけが“平和のバランス“を取れるという姿勢と認識が自ら必要な時だ」と強調した。また「韓国と中国の関係を発展させるだけに韓日関係も改善しなければならない。南北関係と韓日関係、韓中関係と韓米関係のいずれもが韓国の生存において重要である」と述べた。

民主平和統一諮問会議日本東部協議会の「平和統一講演会」が3月5日に開催された。

講演会は、コロナ19の拡散による感染を防ぐため防疫規則を遵守し、オンライン生中継の方式で行われた。

講演は開会の挨拶、講演、質疑応答の順で進められた。
講演の後は、諮問委員の質疑応答が続いた。イ・ドンス日本東部協議会公共外交分科委員長は「先日、大統領が韓日関係の改善のきっかけとして、“会って話しましょう“という言葉で日本に手を差し出した。公共外交以外の民間外交において韓日関係を円滑に解決できる改善策は何か」という韓日関係改善に関する質問をした。
他にも「単なる地理的統一ではなく、経済的統一も民主平統で追求する統一観になれるのか」(イ・サンフンロサンゼルス協議会統一戦略分科総務)、「北朝鮮の当惑する行動を韓国国民が理解するにはどのような統一政策と教育が進められるべきか」(チェ・ジェヒ東南部西部協議会ミャンマー支会青年委員)、「韓半島統一を成し遂げるためにどのような方式の接近を通じた変化を誘導すべきか、また民主平統の役割は何か」(キム·イクジェ北欧州協議会ドイツ本分会諮問委員)など、対北朝鮮政策と民主平統の役割に関する質問があり、裵 事務処長は約30分間に誠実に答えた。

イ・ドンス日本東部協議会公共外交分科委員長

チェ・ジェヒ東南部西部協議会ミャンマー支会青年委員

キム·イクジェ北欧州協議会ドイツ本分会諮問委員
ㅇ民主平和統一諮問会議 オフィシャル ユーチューブ
https://www.youtube.com/user/TheNUAC
ㅇ民主平和統一諮問会議日本東部協議会 ホームページ
https://nuactokyo.org/
裵紀燦(ぺ・ギチャン)民主平和統一諮問会議事務処長の略歴
◇氏名: 裵紀燦(ペ·ギチャン)1963年生まれ(大邱広域市)
◇主な経歴
-2019~2020
国家安保戦略研究院、国立外交院顧問
-2018~2020
大韓民国市道知事協議会南北交流協力特委委員、韓国大統領府安保室、合同参謀本部政策諮問委員
-2017~2019
韓国大統領所属政策企画委員会平和繁栄分科委員、新南方特別委員会委員
-2017
文在寅(ムン・ジェイン)大統領EU・ドイツ特使代表団
-2013~2016
統一コリア協同組合理事長
-2008~2009
忠南大学平和安保大学院招聘教授
-2007
南北首脳会談随行員(10·4合意文作成チーム)
–2006~2008
大統領秘書室北東アジア秘書官、政策調整秘書官
-2005~2006
国会議長政策秘書官
-2003
大統領秘書室政策管理秘書官室 行政官
-1995~1997
米国ハーバード大学、日本東京大学客員研究員
◇ 学歴事項
ソウル大学行政大学院行政学修士(政策学専攻)
ソウル大学人文学部文学史 (東洋史学科卒業)
Copyright © The financial news japan. All rights reserved.