北朝鮮、日本海に「未詳発射体」2発発射…日本は「弾道ミサイル」と緊急打電

―韓国合同参謀本部「北、日本海上に未詳発射体2発発射」
―日本も緊急ニュース打電…「弾道ミサイル」
―21日、黄海上への巡航ミサイル発射に続き
―25日、日本海上に弾道ミサイル(推定)発射
―批判避けていた米韓、今後の対応に注目
北朝鮮が25日午前、日本海上に未詳発射体2発を発射した。弾道ミサイルの発射であった可能性も高まっている。韓国合同参謀本部は「北朝鮮が本日朝、咸鏡南道一帯から日本海上に未詳発射体2発を発射した」と発表した。日本も発射のニュースを緊急打電し、防衛省関係者は「北朝鮮が弾道ミサイルを発射した」と伝えた。
弾道ミサイルは巡航ミサイルと違い、国連安保理決議違反に該当する。黄海ではなく日本海上に発射したことも、韓国、更には日本や米国などに向けた警告メッセージだと受け止められる。今月21日、黄海上に巡航ミサイル(推定)2発を発射したのに続き、25日に日本海上に弾道ミサイル(推定)2発を発射したことで、北朝鮮が徐々に挑発レベルを高めているとみられる状況だ。
韓国合同参謀本部は「北朝鮮が本日(25日)朝、咸鏡南道一帯から日本海上に未詳発射体2発を発射した」と、「米韓の情報当局が追加の情報を精密分析中」だと発表した。同本部は「我が軍は監視及び警戒を強化しており、米韓の間で緊密に協力し万全の体制を維持している」とも話している。
日本も日本海上への発射のニュースを緊急打電した。特に防衛省は今回の発射体を「弾道ミサイル」だと伝えている。防衛省の関係者は「25日7時6分に北朝鮮から弾道ミサイルが発射された」と、「日本の排他的経済水域外に落下し、日本に直接的な影響は無いものと思われる」と話した。また「北朝鮮の弾道ミサイル発射が確認されたのは昨年3月29日以降、今回が初めて」だと、「昨年3月29日には北朝鮮の元山から2発の短距離弾道ミサイルが発射され、約250kmを飛行した後、北朝鮮東部沿岸に落下したと推定される」と話している。
日本政府は弾道ミサイル(推定)発射の事実を直ちに知らせ、北朝鮮のミサイル発射が「国際社会の深刻な課題」だと伝えた。
NHKによると、日本政府は「先程、北朝鮮から弾道ミサイルと推定される発射体が発射された」と、「最近、北朝鮮による弾道ミサイルなどの度重なる発射は日本を含む国際社会全体に深刻な課題」だと伝えた。また日本政府は「日本国民の生命、財産を守るため、引き続き情報の収集と分析、警戒、監視に万全を期す」と伝えている。
日本の海上保安庁は今日午前7時9分、「北朝鮮から弾道ミサイルと推定される発射体が発射された」と発表し、航行中の船舶に対し今後の安全に有意するように伝えた。
北朝鮮は今月21日に黄海地域の平壌南道温泉一帯から巡航ミサイル(推定)を、25日午前に日本海上に発射体を、相次いで発射して挑発レベルを高めている。通常、黄海地域へのミサイルは中朝間の事前情報交換が行なわれた後に発射されることが分かっている。しかし日本海上に発射されるミサイルは、米国や日本などの国際社会に対する北朝鮮の警告メッセージだと受け止められるケースが多い。今月21日の発射と違い、日本が今日の発射を緊急打電したのも同様の理由からだとみられる。
特に今回の発射体が弾道ミサイルである可能性が高まっており、北朝鮮が挑発を本格化して国際社会に存在感をアピールする一方、日米韓の反応を伺っているとの見方もある。
弾道ミサイルは北朝鮮に対する国連安保理決議違反に該当する。よって米韓両国をはじめ、日本も21日の発射とは違う反応を見せるとみられる。これに先立ち米韓両国は21日、巡航ミサイル発射について「挑発の意図なのかは総合的な評価が必要だ」と、「国連安保理決議違反ではなく、対話のドアは開かれている」と批判的なメッセージは避けていた。
翻訳︰水野卓
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