プレイボーイ・マンションをメタバースに建設?

米国の成人雑誌プレイボーイがデジタル世界での影響力拡大に動いた。NFTを発行し、メタバースにはプレイボーイ・マンションを建設する。
米経済チャンネルCNBCは現地時間11日、プレイボーイがデジタル世界での影響力拡大に向けた計画を準備中だと報じた。
プレイボーイは1980年代まで全盛を誇っていたが、以降は紙の雑誌の衰退もあり、経営状況が急激に傾いていた。同誌はデジタル時代に過去の栄光を取り戻すとの豊富を抱き、ソーシャルメディアからNFT、メタバースに至るまで、デジタル世界での自社ブランドの影響力拡大に向け、様々な計画に着手している。
プレイボーイはウサギのアバターが登場する数千種に及ぶNFTを発行しており、「センターフォード」という名前のデジタル・プラットフォームもスタートさせている。「センターフォード」は雑誌の見開きページの意味。プレイボーイは雑誌の見開きページに大型ポスターを折り込み人気を箔した。
またプレイボーイではメタバースに新たなプレイボーイ・マンションを建設する計画だ。
プレイボーイの創業者ヒュー・ヘフナー氏が建てたマンションは、プレイボーイのモデルらと有名人で賑わうことで有名だった。しかしヘフナー氏が死去したことで、プレイボーイ・マンションもその名声を失っていた。
またヘフナー氏の死から約5年後となる2020年、プレイボーイは紙媒体での雑誌発行を停止している。
プレイボーイのベン・コーンCEOはCNBCとのインタビューで「雑誌は会社の生産品目のうちのひとつなだけ」と主張した。
それでも「ウサギのロゴにはとてつもない価値があり、代替不可能」だと話している。コーンCEOは「プレイボーイ・バニーのロゴは、ナイキやアップル同様に認知度の高いロゴ」であり、「デジタルの世界でも「内在価値」を持つ」と話した。
また女性を商品化しているとの批判も、現在では適切でないと主張する。コーン氏は「自身がCEOとして経営を率いてから、プレイボーイは大きく変化した」と、「現在は全スタッフの80%が女性」だと話した。
また自社の全顧客の半分以上が女性で、顧客の平均年齢も下がり、75%が34才未満であることを明らかにした。
翻訳:水野卓
Copyright ©The financialnewsjapan. All rights reserved.