プーチン大統領、韓国に「ウクライナへ武器提供すれば関係破綻」

‐プーチン大統領、27日の国際専門家会議で異例の韓国言及
‐韓国がウクライナに武器と弾薬を提供したと主張
‐「まだ良好だが、ロシアと関係破綻の可能性」
‐北朝鮮擁護、中国称賛、露骨な米国非難
今年2月からウクライナに侵攻しているロシアのウラジーミル・プーチン大統領が韓国を直接的に言及し、ウクライナに武器を提供すればロシアとの関係は破綻すると発言した。また同時に中国との良好な関係を誇示し、北朝鮮を擁護した。
スプートニク通信などの現地メディアによると、プーチン大統領は現地時間27日、首都モスクワでヴァルダイ・クラブの会議に参加した。この会議は国際ロシア専門家の集まりで、プーチン大統領はこの日、ウクライナの状況と国際情勢に言及した。また北朝鮮が米国と核プログラムに関する合意にほぼ到達したにも関わらず、米国が立場を翻し制裁を加えていると批判した後、韓国について言及した。プーチン大統領は「韓国がウクライナへの武器と弾薬の提供を決定したことを知っている」と、「これは我々の関係を破壊するだろう」と主張した。
これに先立ち韓国政府は、ウクライナに対し毛布などの非殺傷軍需物資や人道的支援などを約束しているが、武器の供給は除かれていた。しかしプーチン大統領は韓国が武器を提供したと主張。それでもまだロシアとの関係は良好だと話している。
プーチン大統領はこの日、他の国家についても言及している。中国については「両国間系がこれまでないほどに開放されており効率的」だと、中国の習近平国家主席を「近しい友人」と呼んだ。また米国のナンシー・ペロシ下院議長を「おばあさん」と呼び、「何故米国の‘おばあさん‘が台湾を訪問し、中国を挑発するのか。米国が中国との関係を壊すことは間違い」だと批判した。
プーチン大統領は最近、原油減産に関して米国との関係が悪くなりつつあるサウジアラビアを称賛し、「サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は尊重されなければならない」と語っている。またインドにも言及し、「国際問題での役割が大きくなるだろう」と話した。
プーチン大統領はこの日、ウクライナとの対話の準備が出来ていると明かした。また「世界が第二次世界大戦以降最も危険な10年を迎えている」と、「核兵器が存在する限り、核兵器使用の危険は常に存在している」と強調した。
翻訳:水野卓
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