(上記のイメージは、Nexivilの「OnSite App(オンサイトアプリ)」
Nexivilは、建設現場で使用可能な低コスト・デジタル転換ソリューションを開発した。既存のサーバーやネットワークストレージ(NAS)の代わりに、ユーザーのPCを分散型ストレージとして使用できるため、コスト面での負担が少ない。またログインの必要がないクライアントアプリと連動し、現場の誰もが、スマートフォンの使用によりデータを提供できるという強みがある。更に収集されたデータには、それぞれの位置と時間、画像データが含まれ、各工程別の報告書を一括生成することも可能だ。
Nexivilは過去2年間、ブロックチェーンに活用されているサーバーの無い分散型ネットワークを利用し、建設現場の低コスト・デジタル化に向けた研究開発を「民間共同創業者発掘育成事業(TIPS)」を通じ、続けて来た。またその性能は韓国情報通信技術協会(TTA)の認証を受けている。
金融産業や物流ソリューションがデジタル化をリードしている根本的な理由は、一般ユーザーがソフトウェア(モバイルアプリやインターネットサービス)によりデータを作成し、データがデータベースに収集された後に、これを自動処理する方法が整えられているためだ。同様に建設現場で発生する各種課題や工程の状況、作業の結果など、様々な情報がデジタル化され保存されるためには、作業担当者がデータを作成し送信する過程で、直接ソフトウェアを使用しなければならない。
Nexivilのイム・ジョンヒョン代表は「建設現場は各工程別に業者が異なり、多国籍な技術者で構成されているため、デジタル転換に向けたソフトウェアが提供されても、その活用が難しいというのが現実だ。このことを考慮しつつ、現場の様々な課題をデジタル化するためには、誰もがデータ提供可能なスマートフォンアプリや低コスト・データ管理システムが必須だ」と話す。
Nexivilのソリューション使用手順は以下の通り簡単だ。1.建設現場に無料でサーバーアプリを設置、2.クライアントアプリのURLはQRコードやリンクで、SMSまたはメッセンジャーなどによりユーザーに伝達、3.ユーザーは送られたリンクを開き、写真を撮影、またはデータを入力し送信、4.収集されたデータをモニタリングアプリにより分類、報告書の自動生成。
Nexivilの低コスト建設現場デジタル転換ソリューションは「OnSite App(オンサイトアプリ)」の名称で、上半期に建設現場でのテストを経て、下半期に発売される予定だ。
翻訳:水野卓
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