お財布も「ETCカード」も忘れて「高速」乗ったらどうなる!? つい「うっかり」が大ごとに？

二度と経験したくない「一部始終」とは

高速道路でETCカードを忘れてしまったらどうなるか。私の実体験をもとに一部始終を紹介しよう。

まず、ETCカードを忘れて高速道路に入ってしまった場合はどうすればいいのか。パニックにならずに適切な対処を取ることが重要だ。

まずNEXCO各社は、ETCカードがない場合やETC車載器の故障時、料金所の「一般」レーンに入るよう指示している。また、首都高速の場合は「サポート」レーンに入ることが求められている。

「一般」または「サポート」レーンでは、従来の料金所と同様に料金収受員から通行券を受け取ったり、現金で通行料金を支払うことができる。もしETCカードを忘れたわけではなく車載器に入れ忘れた場合は、料金収受員に手渡せば処理してもらえる。

いずれの場合でも焦らずに「一般」や「サポート」レーンに進むことを覚えておこう。

もしもETC専用レーンに進入してしまってから、ETCカードの入れ忘れに気付いた場合、決して急ブレーキをかけてはいけない。ハザードランプを点灯させ、後続車に注意を促しながらゲートで一旦停止し、備え付けのインターホンで係員を呼ぼう。

また、ETCカードを挿入していないまま料金所を通過してしまった場合も、絶対にブレーキをかけて止まることなく、そのまま本線を走り続けてください。その後、速やかに各社のホームページに記載されている電話番号へ連絡を入れることが必要だ。

もし連絡を怠り、そのまま放置してしまうと「不正通行」とみなされる。監視カメラの映像から不正通行者が特定され、未払いの通行料金とその2倍に相当する割増金が請求されることになる。悪質な場合、道路整備特別措置法第59条により30万円以下の罰金が科せられる可能性もある。

だからこそ、うっかりETCカードを忘れてしまった場合でも、冷静に対応し、速やかに連絡を入れることが大切だ。