文大統領を出迎える北朝鮮の子供たち、独特な挨拶の意味は?
第3次南北首脳会談の初日である18日、平壌空港に到着した文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正淑(キム・ジョンスク)夫人が北朝鮮の子供たちに花束を受け取った。子供たちが頭の上に手を振り上げる姿が印象的だ。/写真=平壌共同取材団
文大統領を出迎える北朝鮮の子供たち、独特な挨拶の意味は?
歴史的な第3次南北首脳会談が18日に始まった中、文在寅(ムン・ジェイン)大統領を迎えた北朝鮮の子供たちの挨拶が注目を集めている。
文大統領と金正淑(キム・ジョンスク)夫人は同日午前9時50分頃、平壌国際空港に到着した。飛行機から降りた文大統領と金夫人は北朝鮮の子供2人に花束を受け取ったが、その際に手を頭の上に高く振り上げて挨拶する二人の子供の印象的な姿が多くの関心を集めた。右手を眉毛の端にまであげる軍隊の敬礼とは少し異なる。
これは北朝鮮少年団が「常に準備」と叫んで手を上げる敬礼の動作。北朝鮮少年団は1946年6月5日に創設された労働党教育部の児童青少年組織で、7歳から13歳までの学生を集団的に制御する。北朝鮮で生まれた子供は少年団員として活動しなければならない。また、少年団員は赤いネクタイを締めて「少年団規約」に合わせて生活する。14歳を超えると、「社会主義労働青年同盟」(社労青)として活動を続けていく。
2011年に脱北し韓国に定着したある脱北者は「拳ひとつ分ほど空けて手を頭の上に上げる敬礼だ」とし「少年団員になると、指導員の厳格な統制と監視を受け、様々な宣伝、勤労現場に動員されることもある」と述べた。
また「貧富の格差によってネクタイが違う。シルクの赤いネクタイをする少年団員もいるが、貧困層の学生はナイロンで作られた安いネクタイを結ぶ」と付け加えた。
Copyright © The financial news japan. All rights reserved.
ファイナンシャルニュースジャパン