ブラジル政府は6日、インドネシアがBRICSに正式加盟したと発表した。BRICSは中国、インド、ロシア、ブラジル、南アフリカで構成される主要新興国グループであり、昨年にはエジプトやイランも加盟した。今後、タイ、マレーシア、キューバなども加盟を目指しており、拡大の動きが一層進む見通しだ。
ブラジル政府は「インドネシアは、新興国や途上国を中心とした『グローバルサウス』との協力強化に貢献できる」と歓迎の意を示した。また、今年7月にはリオデジャネイロでBRICS首脳会議を開催する計画が進行中である。
BRICSは欧米主導の国際秩序と異なる枠組みとして注目されている。昨年ロシアで行われた首脳会議では、米ドルに代わる各国通貨決済の拡大が議題となり、ドル離れを進める動きが鮮明となった。一方で、これに対し米国のトランプ次期大統領は関税強化を示唆するなど、BRICS拡大に伴う地政学的緊張も予想される。
インドネシアの加盟により、BRICSの影響力がさらに拡大し、新興国間の協力強化と国際経済の多極化が加速する見通しだ。













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