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米2600カ所で反トランプデモ 「NO KINGS」最大規模か

米国各地で18日、トランプ大統領の強権的な政治手法に抗議する大規模デモが一斉に行われた。参加者らは「NO KINGS(王はいらない)」と書かれたプラカードを掲げ、民主主義の原則を訴えながらワシントンやニューヨークなど主要都市の中心部を行進した。主催団体によると、全50州で2600カ所以上の会場が設けられ、第2次トランプ政権発足後で最大規模となる可能性がある。

今回の抗議行動は、6月に約2000カ所で行われた全国デモの第2弾として、人権団体や労働組合などが連携して実施したもの。主催者側は来年11月の中間選挙に向け、市民による抗議のうねりを広げたい考えだ。

ワシントン中心部では数万人が集まり、「移民を強制的に連行するのは誘拐だ」「米国は警察国家ではない」と書かれたボードを掲げて声を上げた。強硬な不法移民摘発や都市への州兵派遣など、トランプ政権が進める治安政策への反発が強まっている。

ニューヨークではタイムズスクエアを埋め尽くす規模で市民が集結し、「トランプは退陣せよ」「ファシストはいらない」と叫んだ。現地警察は大きな衝突は確認されていないとしつつも、デモ参加者の一部がトランプ支持者と口論になる場面も見られた。

米主要メディアは、今回の抗議が「市民による民主主義の再確認」として、2020年代以降の米政治分断を象徴する出来事になる可能性を指摘している。

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