韓国で4日、革新系「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)氏が第21代大統領に就任した。2022年の尹錫悦前大統領の就任以来、保守政権が続いていたが、約3年ぶりの政権交代となった。
李氏は同日未明、ソウルの国会前で当選宣言を行い、「分断された国民を統合する大統領として責務を果たす」と述べ、尹政権による「非常戒厳」以降深刻化した国内対立の解消を誓った。
李氏はさらに、「内乱を克服し、二度と軍事クーデターが起きない国にすることが最初の使命だ」と語り、「民主主義の回復」を強調。経済活性化と国民生活の改善、北朝鮮との対話を通じた緊張緩和も表明した。
中央選挙管理委員会の確定した最終結果では、李氏の得票数は1728万7513票(得票率49.42%)で、保守系の最大野党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)氏(得票率41.15%)を退けて当選を果たした。
李氏は同日午前、国会での就任式に臨み、午後には新政権の人事を発表する予定だ。韓国メディアによると、首相には李氏の側近である金民錫(キム・ミンソク)共に民主党最高委員、大統領府秘書室長には姜勳植(カン・フンシク)議員の起用が内定していると伝えられている。
与党「共に民主党」は国会の過半数を確保しており、尹政権下で見られた国政のねじれが解消され、李氏は安定した政権運営が可能な状況となった。今後は外交・経済をはじめとする国内外の課題に本格的に取り組むことになる。













Leave a Reply