ロシア・カムチャツカ半島沖で発生した大規模地震の影響により、31日朝現在も日本の太平洋側沿岸各地に津波注意報が発表されている。気象庁は、引き続き海岸や河口付近には絶対に近づかないよう強く呼びかけている。
今回の地震は30日午前8時25分ごろ、カムチャツカ半島付近で発生したマグニチュード8.7の地震。これにより、北海道から沖縄にかけて広い範囲に津波注意報が出され、現在も継続中となっている。
これまでに観測された主な津波の高さは、岩手県久慈港で30日午後1時52分に1.3メートル、宮城県仙台港で午後11時20分に0.9メートル。また、北海道太平洋沿岸東部や青森県、茨城県、伊豆諸島などでも0.8メートルの津波が観測されている。
気象庁によれば、潮位の変化が観測されてから最大波が到達するまで数時間以上かかることがあり、観測された津波よりもさらに大きな津波が既に到達している可能性もあるという。今後さらに津波の高さが上がる可能性も否定できず、津波注意報が発表されている地域では引き続き厳重な警戒が必要とされる。
「津波注意報」は、予想される津波の高さが20センチから1メートルである場合に発表される。20〜30センチ程度の津波でも、海中では強い流れに巻き込まれる危険がある。海にいる人は直ちに陸に上がり、安全な場所に避難すること。注意報が解除されるまでは、海に入ったり、海岸に近づいたりしないよう強く求められている。
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