[米国発アジア市場ショック] 韓国KOSPI指数の下値予測は無意味…年内反騰は米国金利次第

[米国発アジア市場ショック] 韓国KOSPI指数の下値予測は無意味…年内反騰は米国金利次第

‐専門家による株式市場緊急診断
‐流動性、投資心理悪化により更なる下落の可能性も排除出来ず

専門家によるKOSPI反騰可能性診断
・テクニカル的なレベルで留まるだろう(チョン・ヨンテクIBK投資証券リサーチ本部長)
・米国の中間選挙や長期金利上昇(チョン・ヨンテクIBK投資証券リサーチ本部長)
・米国金利や米ドル安定と貿易紛争の沈静化(イ・ギョンスメリッツ総金証券リサーチセンター長)
・短期テクニカル的反騰も期間調整局面(キム・ジェジュン大信証券リサーチセンター長)

韓国株式市場の専門家の大多数は、急落している韓国KOSPI指数が2100ラインに支持線を作るとみている。月初に下落局面が始まった当時、専門家らは2240ライン前後に下値を予測していたものの、今回大幅に予測値を引き下げた。

現在の様な下落局面で下値を予測する事は意味が無いという懐疑的な意見もある。KOSPIが4%以上下落した「ブラック・サーズデー」は、証券街にもパニックを呼び起こした。

年内反騰の可能性については意見が別れた。専門家らはバリュエーション(指数対比の価値)は下値に近いが、現在の指数の動きはファンダメンタル(経済の基礎的事項)よりも心理が作用しており、更なる下落の可能性も排除出来ないと判断している。米中貿易摩擦の緩和や米国債金利上昇の沈静化などが、反騰要因として提示されているものの、短期間に目に見える形で現れるには難しいとされる。

■下値2100vs意味無し
11日金融投資業界によると、証券会社のリサーチセンター長らは、KOSPI指数が2100台序盤で下値を形成するとみている。この日の終値2129.67からは約1.4%の下落幅となる。今月初めの下落局面では2240ラインと予測していた下値より、大きく下げられた。この日のKOSPI指数は一日で100ポイント近く暴落し、証券会社の予測も面目丸潰れだ。

専門家らは今回のKOSPI暴落について、金融危機当時の事例を例に上げるなど、深刻に受け止めている模様。パク・ヒジョンキウム証券リサーチセンター長は、「金融危機当時、12ヶ月の先行PBRは0.8倍で、これを現在の指数で考えれば2050〜2100水準」とし、「ただし現在は金融危機当時と違い、実績が改善されており、いつでも反騰が見られる区間だ」と説明した。

ユ・スンミン三星証券投資戦略チーム長は、「最近5年間のPBRの最低値0.87倍を適用した2150を下半期のKOSPIの下値として提示している」と、「これを下回っても2100水準で支持線が作られるだろう」と分析した。

しかし現在の状況ではKOSPIの下値予測を保留したり、予測してもなんの意味が無いとする意見がある。

チョン・ヨンテクIBK投資証券リサーチセンター長は、「現在の水準で下値を考える事は無意味だ」と、「ただし今日の市場の様な下落は制限的だろう」との診断。イ・ギョンスメリッツ総金証券リサーチセンター長も、「流動性と心理がより大きく与える局面で、状況悪化時に更なる急落の可能性も排除出来ない」と警告している。

■対外要因の解決無しには年内反騰難しく
専門家らは、現在KOSPIを押し下げている対外的要因が解決されない限り、年内の反騰は難しいとみている。米国債金利の安定化や米ドル高傾向、貿易紛争の沈静化など、海外資金が戻って来る様な市場環境が優先的に造成されなければならないという診断だ。企業実績などの内部的な要因は影響を与えていないという。

ヤン・ギイン新韓金融投資リサーチセンター長は、「米国内のインフレ期待が高まる中で市中金利上昇の流れが続いており、イールドスプレッドが縮小して株式売却が起きている」と、「今後の変数として、米国中間選挙の結果や長期金利上昇水準などを確認しなければならない」と説明している。
パク・ヒジョン氏は、「バリュエーション自体はPBR0.87倍水準であり魅力的」だと、「米中貿易紛争の協議開始や米ドル安、米国債金利下降安定化への期待感が必要だ」と話した。

年内に特別な材料無しでテクニカル的反騰に留まるとみている専門家もいる。キム・ジェジュン大信証券リサーチセンター長は、「ウォン・ドル相場の下降安定の動きが見られれば、指数反騰の試みが起きるだろう」と、「ただしこれは短期のテクニカル的反騰に留まるもので、価格調整が早めに起きた場合には期間調整局面に入るだろうとみている」と予測した。チョン・ヨンテク氏も、「テクニカル的な反騰レベルに留まるだろう」と見ている。

翻訳:水野卓

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