米フォードと独フォルクスワーゲンが合併?米日刊紙が報道

米フォードと独フォルクスワーゲンが合併?米日刊紙が報道
世界的な自動車メーカー、米フォードと独フォルクスワーゲンの合併の可能性が提起された。両社が合併する場合には世界自動車市場の大規模な地殻変動が予想され、今後の動きに注目が集まている。
米日刊紙デトロイト・フリー・プレスは16日、「両社が最近小規模の連携を議論したが、直面している生産と市場の拡大限界を考えると、より大きな規模の計画を議論した可能性がある」とし「共同プロジェクトだけでなく、合併の可能性もある」と報じた。
同紙は、両社の合併を‟理想的な結婚”と評価し、「両社の提携は、大きな可能性を生むことになる」と伝えた。
生産量基準で世界トップのフォルクスワーゲンは、アジア、南米、欧州市場で強いが、収益性の高い中・大型ピックアップトラック部門では弱い。その一方、生産量世界5位のフォードはスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)はもちろん、米国のピックアップトラック市場の40%を掌握している。
それぞれ長所と短所を持つ両社が手を握る場合、数十億ドルのコスト削減効果と共に世界自動車産業を支配することができると専門家らは見ている。
フォルクスワーゲンは今回の報道についてコメントを控えたが、今年8月にフォルクスワーゲンの商用車部門ディレクターであるトーマス・セドゥラン氏は「連携の可能性を検討している」とし「数ヶ月以内に詳細を公開する」と明らかにした。
巨大自動車企業間の合併の可能性に懸念の視線もある。過去、独ダイムラーと米クライスラーの合併は失敗に終わった。またフォードは、買収したボルボとジャガーを結局売却した経験を持っている。
しかし、フォードとフォルクスワーゲンは、生産する車種がほとんど重なっていないため、専門家らは「統計を見るたびに、両社の協力が最も賢明と思われる」と合併に期待感を示した。