健康に良いバナナ?時には「毒」

健康に良いバナナ?時には「毒」
甘い香りや味で老若男女あらゆる人に高い人気を誇るバナナ。血圧を下げてくれる効果があり、ガンや喘息のリスクを軽減できる健康的なフルーツだ。しかし、バナナが必ずしも健康に良いとは言いきれないようだ。最近、米医療系ニュースサイト「メディカル・ニュース・トゥデイ」はバナナを摂取するにあたっての注意事項を紹介した。
バナナにはカリウムと繊維質が豊富に含まれている。中間サイズのバナナ一個には422mgのカリウムが入っている。カリウムはナトリウムの排出を促し血圧を下げる作用をする。また、体内の老廃物の排出処理を助け、脳に酸素を送る役割を果たし脳の機能を改善させる。
ただし、高血圧や心臓疾患によく使われる薬であるβ(ベータ)遮断薬を服用している人や腎臓が悪い人は、バナナの摂取に注意が必要だ。バナナが体内のカリウム数値を過剰に高める可能性があるためだ。
腎臓の機能が弱い人はカリウムが血液の中にたまりやすく、心臓の機能を低下させる。体内のカリウム量が多くなると心臓麻痺で死亡する可能性もあり、腎臓が悪い人はカリウムの摂取量を調整する必要がある。
また、バナナは偏頭痛を起こせる可能性があるため、日頃から頻繁に偏頭痛を経験する人や、薬を飲んでいる人はバナナを半個分だけ食べた方が良いという。
バナナにアレルギーを持つ人もいる。バナナを食べた後、口や喉にかゆみや腫れを感じる症状が現れる人はバナナの摂取に注意が必要だ。
翻訳:尹怡景