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エヌビディア、強気予測でAIバブル懸念後退 株価は引け後5%上昇

米半導体大手エヌビディアが来期の強気見通しを示し、市場で高まっていたAIバブル懸念が一時的に後退している。19日に発表した第4四半期(2025年11月〜2026年1月)売上高予測は650億ドル前後で、市場予想の616億6000万ドルを上回った。

生成AI拡大に伴うインフラ投資の急増が半導体需要を押し上げる中、株式市場では「評価バブル」への警戒が強まっていたが、今回の決算は同社の成長持続力を改めて示したかたちだ。調整後売上総利益率も75%(±50bp)と、市場予想の74.5%をわずかに超えた。

決算発表後、エヌビディア株は引け後取引で5%上昇し、時価総額は約2200億ドル増加した。今月に入り株価が8%近く下落していた流れもひとまず反転した。

ジェンスン・フアンCEOは「ブラックウェルの売れ行きは異例で、クラウド向けGPUは完売状態だ」と述べ、「AIエコシステムは急拡大している。基盤モデル企業もスタートアップも、より多くの産業・国へ広がっている」と強調した。さらに、先端AI半導体の予約額が来年にかけて5000億ドルに達する見通しを改めて示し、AIバブル論に対して「われわれの見ている状況はまったく異なる」と一蹴した。

第3四半期売上高は前年同期比62%増となり、7四半期ぶりに伸びが加速。中心事業であるデータセンター部門は512億ドルと、アナリスト予想の486億2000万ドルを上回った。

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