韓国・ソウルのランドマークである南山(ナムサン)ソウルタワーやセビッソムなどが「赤色」の照明に包まれ、思わぬ論争が巻き起こっている。20日に発売を控えたBTS(防弾少年団)の完全体フルアルバム『ARIRANG』を記念した「THE CITY プロジェクト」の一環だが、グループの象徴である「紫」ではなく「赤」が採用されたことで、政治的な意図を疑う声が上がった。
BTSにとって紫色は、ファンとの絆を象徴する特別な色。「愛してる」を「ボラヘ(ムラサキするよ)」と表現するほど定着したカラーだけに、今回のドームや主要施設での点灯式も当然「紫」になるとの予想が大半を占めていた。しかし、実際に都心を彩ったのは鮮烈な「赤」だった。
これに対し、所属事務所のHYBE(ハイブ)は19日、今回の演出について「5枚目のフルアルバム『ARIRANG』のコンセプトに基づいた結果だ」と説明した。実際に、新譜『ARIRANG』のキーカラーは「赤」に設定されている。
オンライン上の一部では、この赤色が特定政党のシンボルカラーと一致するとして、政治的なメッセージが含まれているのではないかという憶測が飛び交った。背景には、今年6月に控えた地方選挙の影響がある。韓国では選挙シーズンになると、著名人の服の色一つにも政治的意味を見出そうとする傾向が強く、今回もその延長線上で過度な解釈がなされた形だ。
HYBE側はこうした論争を警戒し、「アルバムのコンセプトカラーを適用しただけであり、大衆文化のイベントを過度に政治的な観点で解釈しないでほしい」と公式に要請した。
過去にも、芸能人が特定の色の服を着てSNSに写真を投稿しただけで物議を醸すケースは少なくなかった。今回も同様の憶測が繰り返された格好だが、より注目されるのはファンの反応だ。
BTSのアイデンティティとも言える「紫」をあえて封印し、新譜のメッセージに合わせた「赤」で都心を染めた今回の果敢な演出を、ファンがどう受け止めるか。政治的論争を超え、アーティストとしての新たな試みが支持されるかどうかに、さらなる関心が集まっている。

.jpg)











Leave a Reply